バクラウ 地図から消された村のレビュー・感想・評価
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倍返し村
最初はまるで訳が分からない。
長老である老婆の死去の報せを受けて、故郷の村に帰郷したヒロイン、テレサ…はいいとして、
異様な雰囲気の人里離れた貧しい村。
突然電波が入らなくなり、SNS上の地図から村が消える。
村の生命線である給水車が何者かによって襲撃。
珍しい来訪者。
村の外れに血塗れの死体。
さらに、村の上空に“UFO”としか言い様がない謎の飛行物体が…!?
不条理な群像ドラマ? サスペンス/ミステリー? バイオレンス? SF?
ジャンル分けも不可能。
村のエピソードと並行して描かれる、謎の武装集団。
全く訳が分からなかった本作だったが、次第に全貌が分かってきた。
これは、市長と武装集団が秘密裏に組み、村をターゲットとした“人間狩り”であった…!
クズ市長は村人を見下し。
武装集団は「誰でもいいから撃ちたい」。
外界からもシャットダウン。
こんな村や村人が消えても誰も気付かない。
…しかし、相手が悪かった!
貧困や格差などの問題も込められているが、
傲慢な奴らへの強烈なしっぺ返し!
でも、スカッとするより、
何だか怖っ…。
警告⚠️見る価値がありません
道端でカポエィラ
いかにも南部の雰囲気を漂わすよく分からない寒村バクラウ…。
村中が顔見知り、家族みたいな感じだが何か緊張感がある。
何で生計を立てているのかよく分からない。
娼婦と男娼と医者しか居ないみたいな会話があるが村に入ってくる部外者を見付ける小屋もあり、この村自体がアンダーグラウンドな何かを感じさせる。
襲われた牧場主はともかく、馬を戻しにいった二人組は目の前に現れたバイカーを見ただけで、自分たちが殺されると気付いているので、そういった世界に身を置いている事がわかる。
しかし、襲ってくるハンターたちが一様におかしい。頭がおかしい感はある。
寄せ集めで普段の職業もある…なのに村の連中を皆殺しにしようとしている。
パトカー(残骸)を見て何か言ってるシーンもあるが、リーダー以外は理由を付けて人間を殺したがっているハンターばかりで、村人もハンターもどっちもどっち感が(笑)
ラストは意外にあっさりと終わる、何故村が狙われたのか?色々の説明はついてこないまま。
モヤモヤする終わりだった
樹海村より怖い村がブラジルに爆誕!的な。
いやや、これ、おもろいw
かなりのもんです。狂っちゃいません。正気です。ホットファズも真っ青w
途中、先の展開に期待と妄想が膨らみます。雑な殺戮を実行する、得体の知れない武装集団の背景・目的に興味が湧きます。コイツら一体何なの?
これがこれがこれが。
ルンガが村の広場から掘り出しはじめたのは武器だと察しが付きます。これは「七人の侍」的な展開?ボニーとクラウドもあったし、クラシック映画リスペクト作品?いや、主役はお姉さんだたから「マグニフィカント7?」などと妄想は膨らみます。
村の外れに住んでいるお爺ちゃん。迎撃を少しだけ期待してたら、コレがまぁ。まさかの山ノ神が登場してぶっぱなしてくれます。それ、マスケット?この時点で期待の斜め上を飛び越します。
村での待ち伏せ。周囲に守備兵。抜かりの無い応戦体制。と言うか、独立ゲリラの村みたいですやんw
バクラウの歴史博物館には、反乱を起こして権力者に立ち向かい、平定を諦めさせた記録が、バクラウの誇りとして残されていて。この時点でテンション上がってしまいます。
スリラー的展開を引っ張って引っ張って、逆転のカタルシスは一気。オチも痛快。
ビンテージ感満々で黒光りするBeretta92を撃ちまくるテレサ。いや、Beretta92ってそんなに古く無いやん。マスケットやウィンチェスターとは明らかに時代が違う。って事は、反乱に備えてルンガ達が準備してたって事?
怖い村だね、全くw
良かった。面白かった。とっても。
最後に。ウド・キアでドイツ人でナチスと言われて怒るところに「UFO」って、狙ってます?
月からやって来たがな、みたいな描写だったし、冒頭が。結構、ワロタw
バイオレンスミステリー
レンタル屋から消したい
ブラジル版現代のマカロニウエスタン?しかしてその実態は?
1 ブラジルの乾いた村を舞台に、村人と謎の武装集団との闘いを描くアクション劇。
2 映画のポスターから地球外生物から襲撃されるSFかと思ったが、悪党一味が村を襲い村人が立ち向かう様や始末の付け方、棺桶やサボテンなどのディテールはまるで残虐なシ−ンが多かったマカロニウエスタンのように思えた。
悪党の正体やその目的は謎だったが、最後には「あっ、そうだったのね」とわかってくる。
3 この映画の良いところは、①メインストーリーがしっかりしていて、何故この村が襲われるのかというホワイダニットの興味を持たせていたこと。②襲撃の端緒から襲撃に至るまでダレることなく、緊迫感を保っていたこと。③村が闘い慣れていることの設定や村人の個性的なキャラが際立ち、かっちょいいこと。それに比べれば悪党たちは、黒幕はおバカさんで、実行部隊はイカれているだけのプロトタイプであった。
4 あんな田舎でもWi-Fiが飛んでいることに感心した。また、ドローンはまじでUFOかと思った。
そこで翻訳機使うか!!
中盤まで何が起こっているのか詳細がわからない。村人たちの変わった風習や踊りなどに目を奪われ、音楽を奏でる横でセックスするカップルがいたりする。地図から村が消えちゃったよ・・・と子どもたちは大騒ぎなのに、そんなことより給水車のタンクが銃撃を受けたことのほうが悩みの種だった。
とにかく飲み水というライフラインが絶たれたら生きていけないブラジル北部の村。近未来なので何でもアリだ。村人の他に、村を離れてダムで生活するおたずね者の若者たち。そして、容赦なく村人を銃撃で殺すアメリカ人のグループが徐々に姿を現してくるのです。
序盤では『ミッドサマー』や『変態村』のようなストーリーかと思っていたのに、よそ者の方が恐ろしい存在に変貌する。そして、そのグループのリーダー・マイケル(ウド・キア)が色々指令を出すのに、やがて彼の言動も狂ったかのように予測不能となっていく。この俳優すごすぎ!まさしく怪演!
UFOはほどなくして正体が明かされるのですが、狂気と秩序のバランスが絶妙に交錯していくのだ。小さな村に“博物館”なんてのもいい伏線。そして村に入ると飲まされる錠剤も意味があったのです。強い?というのも、多分性生活においても強くなれるのだろう・・・わからんけど。
村だからといって、小さな世界ではなく、水を絡めた政治的策略も見え隠れするといった世界の縮図。人物に感情移入させることもなく、かなり俯瞰的な構図とストーリーになっているということからUFOがメタファーとして扱われているんじゃないでしょうか。忘れた頃にもう一度見ると、違った見方ができるかもしれない・・・そんな作品でした。
システム外の人たちの逞しさが眩しい
不思議な印象の作品。
観終わった後、何とも言えない余韻が残る。
ストーリーとしてはそれほど突飛なところはない。
舞台は、ブラジルのとある架空の村「バクラウ」。
その村と、その村を壊滅させようと企むモノたちが戦い、村人が勝利する。
ただ、黒沢監督の「7人の侍」のように、部外者ではなく村人自ら立ち向かうところが決定的に違う。そして、その村人たちの表情(演技)が素晴らしい。この人たち、ほとんど俳優ではなく素人らしい。そのことが本当に凄い。何とも肝の座った顔と言うか、演技ではなく、彼らの実存を見せられているような感覚になる。
構図も面白い。
敵は欧米人。しかも、白人至上主義者っぽい。
こいつらが、何と言うか・・・すごく「弱い」(笑)
「あれ?嘘・・もうやられたの??」みたいなやられ方をする。
これら欧米人たちは、あくまでシステムの中で生きている(守られている)人として描かれているんだろうな。極めて個人的な理由で戦闘を行う。一方、村人たちは明らかにシステム(法)外で生きている。そのどうにも埋められない覚悟(団結力?)の差が、村人たちの圧勝、という結末につながるのだろう。
やはり仲間と生きている人たちは強い、ということか。。。
戦後、日本は村社会が解体され、都会へ人が流れた結果、個々人がバラバラの砂粒と化している。「連帯」という言葉が失われて久しい。この現象は日本に限った話ではないが、日本の状況は特に酷い。この作品が世界で評価されている、ということは、個人主義は突き詰めてもどこにも到達できない、ということが世界的に認知され始めている、その萌芽なのかもしれない。
まさにカオス。痛快で斬新な異色作!!
【賛否両論チェック】
賛:予想の上を行く怒涛のラストに、思わず圧倒されるよう。序盤の謎が次第に明らかになっていくのも痛快。
否:内容自体は、ツッコみどころだらけで白けてしまいそう。過激なラブシーンやグロシーンもメッチャあるほか、上映時間もかなり長め。
この手の映画をご覧になる時、皆さんそれぞれ、
「こういう展開の映画かな・・・?」
って、多少なりとも想像して観ると思いますが、本作はその想像の斜め上を行く展開が見事です。良く言うと斬新、悪く言うとカオスという感じで(笑)、特に終盤は怒涛の展開に、思わず圧倒されてしまいます。
一方で、ツッコみ出すとキリがない内容や、
「これは・・・こういうことだったのかな?」
と、自分で想像しなくてはいけない部分が多いのが難点ではありますが、序盤の謎だらけだったシーンの数々が、物語を通して徐々に明らかになっていくのは、観ていて面白いですね。
上映時間も長めで、過激なラブシーンやグロシーンが多いのも気にはなりますが、ラストはある意味痛快な作品でもありますので、是非チェックしてみて下さい。
良い意味で期待を裏切られた
地図から消された村、バイオレンス、スリラー、UFO、序盤の謎めいた村人たち、と来れば宇宙人の侵略系SFなのかな?と思ってしまった。
しかしながら、あっと驚く展開に。
中盤まで全く気づきませんでした。
この映画は食人族です。
いかにして食人族と気付かせずに食人族をやるか?みたいなところをすごく頑張っている気がする。頑張るとこ間違えてんじゃねぇか?wでも、ここがこの映画の一番の魅力だと思うl。
食人族 x 西部劇。
終わってみれば超正統派の映画だったなぁって印象。
「狂った映画」という触れ込みや、序盤の謎めいた村の描写は完全に「釣り」ですね。見事に騙されました笑。
法よりも掟に従う。
この腐った社会において、人が精神的に健全に生き抜くためにはもはや美学を貫き通すしかないのかもしれない。
一致団結、やるときはやる村
将来カルト作品と呼ばれそうな匂い
冒頭こそ訳がわからないものの、ストーリーは明確で中だるみもなく、わかりやすい。
前半は、長老の葬儀で亡くなった人を「魔女」と呼び喚きまくる狂人のような女性や、近代文明とは異なる独自の因習を持つ雰囲気、ひと昔以上前の「空飛ぶ円盤」の登場などから、常識で判断ができないカルト的な内容かと思わせる。そして次々と起こる説明できない不吉な出来事に、あっという間に世界中に蔓延したコロナウィルスと結び付けて、余計に不気味さを感じてしまう。
しかし見終わってみると、自分たちの村を愛するノーマルな村民vs悪徳政治家&雇われ殺人組織の対決で、しかも時代遅れの田舎の人々が、最新の武器を持つ殺人集団に勝ったのだった。最新兵器で攻め込んできた米軍にベトナム民衆が立ち向かったベトナム戦争を連想した。
観て失敗するかもしれないけど、観ないと絶対後悔する映画
ブラジル映画としては「ぶあいそうな手紙」以来の鑑賞です。
本作「バクラウ」は何かと話題になっていて、アリ・アスター監督「ミッドサマー」が面白かった人に「お勧め」との事だったし、チラシから見ても「狂ってる」感が満載。しかもUFOらしきモノまで飛んでいる
「これは一体❓」
観て失敗するかもしれないけど、観ないと絶対後悔するタイプの映画。
ワクワクしながら予告編も観ずに映画館へ飛び込みました。
「いまから数年後…」のテロップで物語がスタート。
「えっ!?未来のはなし?」
つっこみどころ満載だし、伏線回収が無いままエンディングを迎えるなど、「考察したくなる映画」ともとれるし、「少々雑なんですけど」ともとれる。
ただ「法」の外にある共同体の話しとしては「ミッドサマー」的な感じです。
「見事なまでに狂ってる」と感じるかどうかは、あなた次第です。
僕の正直な感想としては、そこまで狂っていないと思ったので、「❓❓❓」でした😅自分の方が、、、、。
おもしろ
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