劇場公開日 2020年11月28日

  • 予告編を見る

「【不条理極まりない作品体裁を装いつつ、搾取される人々の搾取する側に対する激しい怒りを描いた作品。】」バクラウ 地図から消された村 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【不条理極まりない作品体裁を装いつつ、搾取される人々の搾取する側に対する激しい怒りを描いた作品。】

2021年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

ー レビュータイトルは、今作を鑑賞した私見である。ー

◆感想
 <Caution! 以下内容に触れています。>

 ・冒頭、バクラウ村の長老、カルメリータが亡くなるシーンが描かれる。

 ・善良そうな若き、小太りの村の水の利権に関与する”政治家”トニーが、”村のために・・、うんたらかんたら”と言って登場する。

 ・そして、カルメリータの死後、村には次々と、異変が生じる。

 ・そして、村人はマイケル(ウド・キア!)が率いる、ドローンを駆使した、謎の暗殺者集団の襲撃を”密やかに”受ける。
  暗殺者たちは、村人を殺すことをゲームの様に感じているようだ。
 ー 序盤は、淡々と物語は進むが、ドラキュラ俳優でもある、怪優ウド・キアが登場する事で、俄かに面白くなる。
   そして、この物語の言わんとしている事が、徐々に観る側に伝わって来る。ー

 ・村人は、襲撃を受けながらも”謎のクスリ”を口にしながら、マイケル率いる暗殺者集団に対し、逆襲に出る。そして、彼らの首を曝す・・。
 ー あの、錠剤は何だろう・・。ー

 ・そして、”政治家”トニーは仮面を被せられ・・。ウド・キア扮するマイケルは、生き埋めにされる・・。

<序盤は気づかなかったが、今作は搾取される側の、搾取する側への強烈な怒りを描いた作品だと、私は思った。
 そして、世に蔓延る不条理を、”これでもか!”と描いた作品である、とも私は思った。
 ー それは、コーマックマッカーシーが描く”人間の本性は悪である”という哀しき考えに裏打ちされた世界である。 ー>

NOBU
琥珀糖さんのコメント
2022年7月16日

共感をたくさんありがとうございました。
貴重なお時間を割いていただきまして感謝しております。
〉搾取される側の強烈な怒りを描いた作品。
そうですね。
私の的外れな拙いレビューに、押していただき恐縮です。
今後ともご教示よろしくお願いいたします。

琥珀糖
bloodtrailさんのコメント
2021年7月10日

NOBUさんへ
テーマは更に具体的で「侵略して来た支配層に対する怨嗟」でしょうね。スペインもポルトガルも蹴散らしたかった!的な。

bloodtrail