劇場公開日 2019年12月13日

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「現代の「自転車泥棒」、悲しすぎて絶句」家族を想うとき きりんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0現代の「自転車泥棒」、悲しすぎて絶句

2020年3月18日
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鑑賞方法:映画館

「たまには家で眠りたい」とフロントガラスの下に大書したトラックを見た。

「不在配達」ばかりで心が折れて荷物を叩きつける配達員の動画も記憶に新しい。
泣けてくる光景だ。

人生の一発逆転に賭けて個人事業主となり、坂道を転がり落ちる夫と家族の物語。

自分も、いま現在トラックに乗っているのです、あまりにもリアルで居たたまれない映画でした。

すべてをつぎ込んで後戻りが出来ない彼ら。
僕の職場でも睡眠不足と、不況と、リストラ脅迫と、家庭崩壊で、とうとう生きるのをやめてしまう人も、幾人もいました。
心が、呆気なく折れて。

不況の時代に不況の映画とか流行りますが、悲しいです「ティエリー・トグルドーの憂鬱」とか、「サンドラの休日」とか。

先日、久しぶりに雪でしたねー、
夜勤明けで寝ていましたが、玄関のドアを叩く音。ドアを開けると雪まみれでびしょびしょの若い郵便屋さんが立っています。
二言三言ことばを交わし、
ちょっと待っててねとコーヒー代200円を握らせました。

せめて、絶対に不在通知・再配達にしないのが僕の目標です

玄関には張り紙をしてあります
【荷物、郵便、受け取ります。ドアをノックして下さい。起きない時はワン切りお願いします。〇〇】

きりん
NOBUさんのコメント
2021年6月4日

今晩は
 皆の前では、頑張っている感を出すのが少し恥ずかしいNOBUです。
 気障ですが”全然、頑張ってないよ!”と表面上繕っていますが、水面下で必死に足を回しています。
 昨年から、”頑張れ!”と言う言葉は部下に対しては使わないようにしています。(プレッシャーになってしまう人がいるからです。)
 けれど、きりんさんから”頑張っているよね、僕たち”と仰っていただくと嬉しいです。

NOBU
NOBUさんのコメント
2021年6月4日

おはようございます。
 きりんさんのお人柄が伺える、けれど現代社会の問題を炙り出した素晴らしいレビューですね。
 ”せめて、絶対に不在通知・再配達にしないのが僕の目標です”
 朝から、沁みました・・。

NOBU
kossyさんのコメント
2021年6月4日

きりんさん、お気遣いありがとうございます!
レビューは仕事する前に片づけるようにしてますから大丈夫だと思います。それにしても、暇なもんで休んでばかりです・・・こちらは13日までまんぼー

kossy
KENZO一級建築士事務所さんのコメント
2021年5月20日

コロナ禍ということもあり、益々きりんさんや宅配の方々に支えられる世の中になってきております。
何も出来ない私ですが、宅配便を受け取る際は「ご苦労様です」「ありがとうございます」とお声を掛けさせていただいております。
今後ともお仕事と共に、「映画.com」でも宜しくお願いいたします。

KENZO一級建築士事務所
近大さんのコメント
2020年9月25日

コメントありがとうございます。

まさか同業者の方とは…!
仕事の苦楽が通じて嬉しい限りです。
集配もさることながら、顧客契約の営業や無事故月間(今、その最中)や生産性を上げろとか、やる事いっぱいですからね。
自分は街中なので自転車や台車なんですが、昨日今日のような雨の日は最悪です(>_<) 今日は休みでラッキーでしたが。
本作の原題にもなっている不在の多さもどうしたものか…。不在は決まって同じ人が多いんですよね。
ここまで宅配業のリアルを描いた映画は初めてじゃないんでしょうか。

せっかく休みの日、日々の仕事から開放されたのに、それを見せ付けられる作品を見てどんよりですが、
でも一方で、非常に優れた秀作見て、これはこれで作品との嬉しい出会いでした。

あ、ちなみに私は、ネコちゃんです(^^)

近大
ワンコさんのコメント
2020年3月18日

よく、社会の要請だからとか、すぐにリアリストぶる人がいますけど、それが一見現実的で避けられないように思える、なんか、強迫的なところがあるのも問題だと思います。僕は、だから、アベとか、ああ言う連中を信用していません。

ワンコ
ワンコさんのコメント
2020年3月18日

僕は、この映画を観る前から、再配達が社会問題になってて、でも、自分の使い方にも問題はあるなあと。
それで、小さいものだったら、会社に配達、可能なものは近所のコンビニ置き、あとは、時間指定にするようにしてます。なんか、ユーザーの心配りも重要だなと思ってます。
働き方改革も実は会社側のモラルとかの問題のような気もします。

ワンコ