「この家族の悲劇は世界標準だろう」家族を想うとき エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
この家族の悲劇は世界標準だろう
予告編を見て観るか迷ったが ケン・ローチだしなあと。
ここにあるのは、多額の借金、過酷な労働、両親の喧嘩、先が見えない若者の焦燥など、貧乏人にとっては標準装備かつ世界標準の悲劇。
エンディングで父親の暴走を止めようとした家族。これが希望だ。優しかった。正直うらやましかった。たとえ壊れたとしても、この記憶が罪の意識を和らげてくれるだろう。
私は止めなかった。
まあ、事実は映画より厳しいということで、客観的に観ることができない作品だ。
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きりんさんのコメント
2020年2月9日
チキンさん
いま映画館で見終わって帰宅したところです。これ、我が家そのものですし。ヘビーですし。
トラック乗りです。
ご多聞に漏れず家庭はボロボロに壊れて一家離散となりました。職場では3人が自殺、1人は運転中に急死。僕も心臓をやられ、くも膜下直前でした。
寝ないで働くと体だけでなく心も病みます。
家族が幸せになるために頑張ったし、病気の従兄妹の治療費も出してやりたかったし。とうとうブレーキが踏めなかったんですよ。でもその結果がね・・。
今は
自分の生き方への満足・肯定と、その逆の激しい悔悟の間に僕は揺れています。
レビューの下書きは始めてみましたが、映画が重すぎてアップするかどうかは分かりません。
ただチキンさんが苦しんでいるので声を掛けたくなりました。
「止められなかった」と言っているチキンさんにありがとうとごめんなさいの両方を言いたくなった気がして。