「全ては家族のためなのに」家族を想うとき まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
全ては家族のためなのに
最初から最後までずっと苦しかった。家族の為を想っての行動でしかないのに、一つ一つの決断が亀裂を生み、広がり、どうしようもなくなってしまう。イギリスの貧困層の社会問題を描いていますが、日本でも起こりうる、むしろもう存在しているんだろう問題だと思います。
正直、長男セブの行動にイライラしてしまい、彼を悪者みたいな目で観てしまいましたが、この家族は彼をそう思ってはいなかった。やっぱり何をしても愛する家族だしお互いを想いあっている。だからこそ、ラストの表情に胸が締め付けられました。
エンドロールが流れ始めた時、涙が溢れました。本編で張り詰めていた緊張が解けて、想いが込み上げてきてしまった。
ケン・ローチ監督、さすがです。
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