「レイクサイドマーダーケース」鵞鳥湖の夜 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
レイクサイドマーダーケース
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2012年の設定らしいが、半世紀前の日本映画のようだ(たとえば小林正樹の「黒い河」とか)。踊っている音楽も古いし。中国は経済的発展を標榜しているが、最近見た中国映画の世情は軒並み荒んでいる。
主要人物は皆表情がなく、ストイックと単調は紙一重だ。監督の前作に引き続き抜擢されたグイ・ルンメイは魅力的な顔立ちだと思うが、もう少し違う役柄も見てみたい気がする(残念ながら他の映画を見ていないので)。台湾人が中国映画に出演するのは普通によくあることなのだろうか。そのあたりの政治的判断も知りたいところ。
報奨金を妻子に託すと決断してからの展開がもどかしい。何をもたもたしているのかと思う。ボートに乗っている暇があったら、さっさと通報していれば、本人も含めて死者はもっと少なくて済んだはずだ。
傘の血しぶきや人影などの映像表現には、はっとするものがあったが…。
wild gooseというのはガチョウではないと思うのだが、劇中では何と言っていたのか気になった。
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