「【純粋であるが故の、少年の中に芽生えたジハード思想の萌芽とその報いを描いた作品。遣る瀬無い気持ちになってしまう作品。世界中の、宗教に起因する紛争が無くなる時代は来るのであろうか・・。】」その手に触れるまで NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【純粋であるが故の、少年の中に芽生えたジハード思想の萌芽とその報いを描いた作品。遣る瀬無い気持ちになってしまう作品。世界中の、宗教に起因する紛争が無くなる時代は来るのであろうか・・。】
◆舞台は、ベルギーである。
・近くの小さなモスクに、兄ラシッドと頻繁に通う、アメッド。
モスクの過激思想の”導師”に”コーランの教え”により、彼も、過激な、ムスリム思想に傾倒していく・・。
・アメッドは、イネス先生のアラビア語の教え方に疑問を抱き、”導師”から”聖戦の対象だな・・”と言われ・・。
ー ちょっとした事が切っ掛けで、幼き”聖戦士”が生まれてしまう・・。暗い気持ちになる・・。ー
・少年院に入った後、農場実習で、ルイーズと言う女の子に好意を持たれ、キスをされてしまうが、アメッドは、”汚れてしまった・・”と言う言葉を残し、ルイーズに“ムスリムに改宗しないか・・”と迫るが、あっさり断られ・・。
・イネス先生の希望で、面会する時も、彼はソックスに”武器であるペン”を隠し持っている・・。
ー 一度、洗脳されてしまうと・・、ジハード一直線なのだろうか・・。ー
<アメッドが行った事に対する、彼に対しての報いは、アラーの神の仕業なのだろうか・・。
劇中、ジハード思想に走ってしまったアメッドが、子供らしい笑顔を一切、浮かべない所も切ない。
宗教とは、なんであるのか・・。もっと、寛容であるべきではないのか・・。
世界中で起こっている、宗教に起因する紛争の数々・・。
何とも、遣る瀬無い気持ちになってしまった作品である。>
コメントする
グレシャムの法則さんのコメント
2021年7月11日
学問的なことはよく分かりませんが、人間の駄目さに寛容な宗教のほうがいいですね。
108もの煩悩を許してくれる友だちは欲しいけど、いつも戒律に厳しくモーゼさんを苦しめたあの方からの3兄弟とは少し距離を置いて是々非々でお付き合いしたいですね。