「無力感」その手に触れるまで 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
無力感
宗教的な葛藤とはほぼ無縁で過ごすことのできる大半の日本人にはどうしても理解が及ばない世界がやはりあると思います。
せめて映画を通じて少しでも理解が深まれば、と臨んだのですが、残ったのは無力感だけでした。
移民やテロの問題と否応なく向き合わざるを得ないヨーロッパ(この映画はベルギーが舞台)の人たちにとっても、この映画はひとつの現実的な諦観のようにも感じられました。
せめて、善良で融和的な多くのムスリムの方々の無念さや悔しさやいたたまれなさだけは忘れないように努力します。
この映画で新たに分かった興味深いこと。
それは、なにか新たな概念を子供たちに教えようという時に、現代アラビア語を取り入れるか、コーランの言葉のみを通じて教えるか、ということが、ムスリム社会では教師と保護者の間で、真剣に語るべき論点になり得るということ。
わがニッポンの会社では、近年、なし崩し的に外来語やその略称が一般常識のように使われるので、私はついていくのが大変です。時には、言ってることの半分もわからないまま、会議が終わったりしています。
『先日のサマリーはよく出来てたけど、まだスキームに課題があるな。A社とのアライアンスやインバウンド効果の向上策なんかちょっとデフォルト感が強くて、新味が足らないと思う。プロジェクト自体は専務からオーソライズとれてるし、ウチの部へのインセンティブもコミットしてくれた。
ところで、コロナ対策のBCPの擦り合わせはどうなってる?』
やっと、7割くらい分かるようになりました。
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