「「監督の目で私を見ないで」。 老いた母親が息子バンデラスに言う。」ペイン・アンド・グローリー きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
「監督の目で私を見ないで」。 老いた母親が息子バンデラスに言う。
アントニオ・バンデランテスも、フリオ・イグレシアスも、彼らはサッカー畑から転身したアーティスト。
格好良すぎて嫉妬のため息です。
本作、劇作家が、その台本を演じる役者と火花を散らし、自身の家族とも創作過程でぶつかる・・実に興味深いストーリーでした。
役者に対しては自作を思い通りに表現させるために衝突するし、
家族の日々の生活は、作品の創作のためのネタにもさせれてしまうわけで・・
このあたりの描写が、とても舞台裏の事情を明かしてくれていて興味深いものでした。
物語はドキュメンタリーであり、インタビューでもあり、優れた舞台会話劇として珠玉の輝きを放っています。
それにしても何と言う、役者たちの素晴らしい表情!
子役にも若者にも一本取られましたが、でもやっぱり大人たちの演技には勝てません。
白、黒、赤、緑、
光と影がスペインです!
“スペイン版ニューシネマ・パラダイス”との評、
なるほど、伏線も落ちも、観る者に無理なく寄り添って、オーソドックスに最後には心に温かいものが流れる。
単純なお話です。しかしそれをここまで高めて観衆の魂を揺さぶるとか、アルモドバルは大家なんですね。
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「ペイン・アンド・グローリー」
それは「痛みと恵み」。
人生を振り返りそこに感ずる痛みは、必ず愛の思いから発する。
痛みは、愛に裏打ちされている。そして愛は痛みを伴う。
いつもこの二つは不可分で、一体で、僕たちが生きていることの避けがたい生体反応なのだと思います。
母親にとっては、子はいつまでも子。
好きだった人も、いつまでも好きだった人。
この人間関係のまま、塊のまま、一人残らず全員が一緒に老いていく。
痛い後悔をしないように、愛を見失なって素通りしてしまうことのないように、僕も語るべき相手と、語るべき時に、しっかりと心と言葉を交わしておきたいと念じました。
(ヘロインをあそこまで魅力的に登場させるとか、気持ちが動いてしまいます、大変危険ではありました 笑)。
タクシーの件、ありがとうございます。
多分、中古車ばかりの国ならば考えられますが、スペインでもそうなんですね!
AT車限定の免許が主流になっていく中、日本はどうなっていくのでしょう・・・
今晩は
これ大丈夫かな・・。
私は、エクストリーム登山を遣っていた時に、ネパールでハッパをやったことはありますが、スピード、メスカリン、LSD(多分、一番駄目)、アヘンは絶対に遣りませんでした。何故なら、それらの薬物でボロボロになった元登山者を多数見たからです。では。