「そこはティルダ・スウィントンじゃなくフォレスト・ウィテカーでしょ!」デッド・ドント・ダイ Igniteさんの映画レビュー(感想・評価)
そこはティルダ・スウィントンじゃなくフォレスト・ウィテカーでしょ!
普通のオールド映画ファンの戯言です。なんとなくレビュー残しておこうかなと。
ジム・ジャームッシュはあの都会的な抒情詩感のセリフ(翻訳ですがね...)、独特のズレ(間?)にグルーヴを感じてハマる人はハマる、のは周知の通り。
私もその一人で色々観てました。まあ、信者なんでしょう。
今回の映画も、俳優さんはもう色んなジム・ジャームッシュ映画でよく見掛けた方々。
そして色んな部分に散らされたジム・ジャームッシュ映画のネタ。
イギーゾンビのコーヒー&シガレッツ、クリーブランドの3人組はストレンジャー・ザン・パラダイス、脱走する3人は(多分)ダウン・バイ・ロー、日本刀持った葬儀屋はゴースト・ドッグ、他にも自身の映画だけでなく他の監督の作品の小ネタ?やイジリも散りばめて
やりたい放題。イカすなあ...。何だろう?ふざけてるのに、何か意味ある様な方に見えてくるのはやはり自分が信者だからでしょうね...。
世の中で起こってる異常気象から人間が起こした色んな愚かな事件や蛮行、ファッションも映画もメディアも、スマホの便利さの依存症からwifiを探し彷徨く若者ナドナドもを、、
シュールに、皮肉たっぷりに、自分の映画を含めた映画と言うもの自体もおちょくって、
そして最後の世捨て人ボブ(トム・ウェイツ)のセリフなのかなと....。
信じられない事に、シアターが自分と友人の二人だけの貸し切り状態でした。
おかげで人を気にせず「あー!」とか騒いでビール飲みながらポップコーンばくばく食べながら観れたので楽しかったですが、ちょっとジム・ジャームッシュの人気を心配してしまいました。