「親と子の関係に焦点」罪の声 villageさんの映画レビュー(感想・評価)
親と子の関係に焦点
子どものときに犯行に自分の声を使われたことを偶然知ったスーツの仕立て屋と、マスメディアの矜持を見失い社会部を離れていた新聞記者。その2人が、三十年以上経った実在の未解決事件の真相究明に挑むストーリー。
複雑な事件の仕組みが最終的に少しずつ紐解かれる脚本がとてもよく出来ていて、ストーリー構成も丁寧で無理がない。脇を固める渋い役者達の演技が、その真実味を一層引き立たせている。
犯罪に巻き込まれた子どもの心情という点にスポットを充てたのも、グッときて泣けた。
あくまで未解決事件なんだけど、こういう真相だったんじゃないかと思わせられるくらいの説得力があった。面白かった。
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