「個人的には、原作超えならず」罪の声 A Lonely DINOSAURさんの映画レビュー(感想・評価)
個人的には、原作超えならず
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映画→原作の順であれば印象も変わったかも知れません。先に原作を読んでいたため、映画の駆け足度合いが気になって仕方ありませんでした。また、原作は描写が緻密でどこまでも奥行きがあり、大人の独りよがりな思想や行動によってその後の人生を大きく狂わされた子供たちの眼前に広がっている非情で残酷な現実が容赦なく描かれ、胸が引き裂かれそうでした。
対して映画は平面的で比較的ライトかつカラッとしており、割とどこか救いがある内容になっていた印象を受けました。主演2人の関西弁も違和感が残り、特に小栗旬はほぼ標準語だった気が。。。いっそ舞台を関東にしてしまった方が良かったんじゃ。。。
同作者の騙し絵の牙は原作と映画の関係性が兄弟のようなので、それぞれで楽しめてかなりオススメです。本作は骨太で重厚な原作超えにはならなかったと思います。
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