「子供に焦点を当てたことは素晴らしいアイデア」罪の声 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
子供に焦点を当てたことは素晴らしいアイデア
時効になった大事件の真相に迫る物語。
グリコ・森永事件をモチーフにして、その真相を暴く映画です。
想像以上に良作で驚きました。
実際に死傷者が発生しなかった為に、私的にはそれ程興味を持てなかった事件。
その事件に、脅迫声明の声を充てた子供たちの苦難を付け加えたことで、とても深みのあるストーリーとなりました。
犯人の特定と、子供たちを探す道程・・・二つのテーマが無理なく共存し、サスペンスの面白さを盛り上げます。
また、犯人像の設定も秀逸でした。元々あった犯人像に、不可解な出来事の解釈を埋め込んだ設定は、現実の答えだとしても納得がいくものでした。
小栗旬や星野源をはじめとした俳優陣も素晴らしく、見応えのある2時間22分でした。
気になったのは、30年前の事件の真相に届くのが簡単過ぎるように思えたこと。
また、邦画あるあるですが、エンディングがくどすぎますね・・・星野と母親のやり取りは不快にすら感じられたし、娘のシーンも全カットで良かったように思えました。
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