「罪の声を背負った人の人生」罪の声 すみれ7878さんの映画レビュー(感想・評価)
罪の声を背負った人の人生
有名なグリコ・森永事件をモデルにした映画で、テーラーの主人・曽根(星野源)が脅迫に使われた声が自分の子供の時の声だと気づくところから物語は始まる。この映画では事件の真相が明かされる。ただ正直に言わせてもらえば、かなりフィクションくさくて、多分、真実は違うだろうという感想。もちろん事件の真相は物語として面白いのだが、そのことよりも否応なく事件に関連させられた脅迫の声の主である少年・少女およびその周囲の人間の人生に焦点をあてているところが、人間ドラマとして興味深い。事件のことを知っていると、より楽しめる作品だと思う。
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