「登場人物多過ぎる(笑)。」罪の声 パナソニックさんの映画レビュー(感想・評価)
登場人物多過ぎる(笑)。
登場人物が多過ぎて、誰が誰やら。
細かい設定や背景は話の流れでカバー出来るから問題ないが、その細かい所の話に付いて行けなかった。場面転換、接する相手が変わっていくが、その理由を見逃していたようで理解できなかった。
小栗旬は素晴らしかった。あと、宇野祥平も良かった。宇野祥平はこの役のために10㎏の減量をしているのだとか。
映画冒頭で、星野源演じる曽根俊哉が自宅から父が生前に残したカセットテープを見つける所から、一気に関心を引き込んだ。
グリコ・森永事件をモチーフとしたギンガ・萬堂事件に使用された子供の声が、カセットテープに録音されてたのだ!
この事件では3人の子供の声が使用されている。1人は曽根俊哉。残りは生島姉弟。姉は事故死しているが弟の生島聡一郎は生きていた。
何も知らず幸せに暮らしていた曽根俊哉と対照的に、ボロボロの生島総一郎。生島総一郎は最後に母と再開出来た。ハッピーエンドだけど必要だった?それに比べて、曽根俊哉は入院中の母が家に戻って来てカセットテープを処分しようとしていたことから、この声のせいで今苦しんでると言ってたけど、生島総一郎に比べたら大したことなく、余り感情移入出来なかった。
また、母親が過激派の社会運動家で、その夫の兄がそのリーダーって設定も凄い偶然だ。曽根達雄らの犯罪グループには、株価下落を狙った利益獲得の狙いがあるが、この母には得るものが何も無い。それなのに子供の声を利用させるとは、非常に軽い奴だ。浅過ぎて、アホかと。余命半年程度で、その後死んでしまうけど。
学校にて、生島望の友人の子(おばさん)の話を聞く曽根俊哉。望みが姿を消した頃に電話のやり取りをしていたとか。そこで、犯罪の声が自分であるとおばさんに伝えているのに、何故、警察に通報しなかったのか?もしかしたら犯罪グループは当時捕まっていたかもしれないし、望も死なずに済んだのかもしれないな。
エンドロールに流れるUruさんの振り子も良い。
11月14日と15日の件は、付いていけず理解出来なかった。