「お腹がいっぱいになる作品」罪の声 茉恭(まゆき)さんの映画レビュー(感想・評価)
お腹がいっぱいになる作品
超厚の原作を、よくも150分に収めたなぁと感心しきりなのですが、
とにかく登場人物が多いので、だれ?だれ?だれだー?と
名前を覚えきれず進んでしまうのが若干もったいない。
と、原作の阿久津と実写の阿久津がだいぶ違うw
でも未読ならこれはこれでいいのかもしれない。
今回、もっともの見せ場は主役の二人ではないところが、
実に興味深い。
友達を想い、苦しみ続けた老いた女に泣かされ、
追い詰められ、切羽詰まった少女の声に胸が痛み、
息を潜め、ずっと陰で生きてきた男に心臓の裏側がズキズキした。
素晴らしいバイプレーヤーたちに拍手を送りたい。
とにかくお腹がいっぱいになる作品だった。
市川実日子の使い方があまりにアッサリで、贅沢だなぁと思ったりw
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