「影の主役」罪の声 けいさんの映画レビュー(感想・評価)
影の主役
原作を読んでからの鑑賞です。読んでおいて良かったです。
未読だと、私の場合は、登場人物が次々と現れるので混乱したまま終わっていたかと思います。
原作のあの3歩歩いて2歩下がるような徐々に真相に近づく感じを2時間20分で映画に収められるのか?と思っていましたが、流石脚本家の野木さん。テンポ良くそぎ落としてまとめられていたように思いました。
主演のお二人、特に小栗さんは淡々と演じられていて、物語がスーと入ってきたし、星野さんも、抑えた演技の中に葛藤が感じられて、見やすかったです。
総一郎を誰が演じるのか…分からないまま観ました。中盤に現れた総一郎を見てゾッとしました。数十年這いつくばって生きてきた人…それをあんなに見事に表現できるのか⁈
影の主役だと感じました。
映画を観終わった時にいつもあそこは…とひとつは出てくるのですが、この映画は本当に満足しました。
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