「点と点が線で繋がり複雑に絡み合った野木脚本」罪の声 さくらんさんの映画レビュー(感想・評価)
点と点が線で繋がり複雑に絡み合った野木脚本
野木さんの脚本は本当にあれよあれよとこことそこが結びつき、あっこっちも繋がった!って伏線だらけで転がるが如く、ストーリーが展開していくので、食いつくように見入っちゃいました。
これフィクションなんですね。実際のグリコ森永事件の真相なのかと思いました。それぐらい細かい設定までもリアリティ感が半端なかったです。
本当に作品全てにおいて意味のない出来事はなくて、かならず原因と結果がある。こんなに最後すっきりとした結末を迎えた作品も珍しいですよね。
そして、悲しく終わらないとこがまたいいとこです。また、それぞれがこの事件を乗り越えて、新しい生活に戻っていく…離れ離れの親子も再び会うことができ、もう聞けないと思っていた声も皮肉ながら、罪の声として残っていた声を聞くことができるという。
しかしながら、正義は人を幸せにするための行動によってのみ、意義をなすのです。正義を貫くのなら、誰も犠牲者は出してはならないのです。
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