「小栗と星野名コンビ!」罪の声 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
小栗と星野名コンビ!
二人のコンビが生み出す絶妙のバランスがとても良い映画です。ざっくり全体を俯瞰すると、正義や悪とは、この宇宙では存在しません。ただ、いろんなことが起こるだけです。それが正義とか悪とかいうのは当事者である人間が判断しているだけなのですね。しかし、正義の名の下に、どれだけ苦しむ人がいるのかというのも現実です。そして、人間の生き様は一人一人が全く違います。それでも幸と不幸を体験するために生まれてきていますから、存分に味わうしかないのでしょう。罪の声を作った3人の苦しみはいかばかりであろうかと思いつつも、強く生きていかねばならないのが、生まれてきた人間の宿命です。この作品は、謎が全て解かれるまで、もやもや感が一杯でしたが、最後に全てが明らかになると、スッキリしました。それでも悲しみは癒えません。母親と再会した罪の声の一人が「母ちゃん」というシーンに落涙です。それにしても梶芽衣子と宇崎竜童渋かった。
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