劇場公開日 2020年10月30日

  • 予告編を見る

「キツネ目事件のモチーフかと思いきや」罪の声 t.kokubunさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5キツネ目事件のモチーフかと思いきや

2020年11月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

小栗旬と星野源、ダブルメインキャストの本作は
一言、重厚感のある映画でした。

全く境遇の異なる二人の行動が徐々に繋がっていき
そこに至るまでの事件の背景を紐解く様々な証言が
綺麗に結び付く展開は圧巻でした。

大人の世界に無理矢理引きずり込まれる子供が
いる事、現代社会でも必ずどこかで存在しています。
報道機関の果たす役割も決して小さくは無いはず。
ただどうしても視聴率、購買数を伸ばすための
エンタメ性が助長されがちです。本作は映画
「新聞記者」にも通じる「報道のあり方」にも
強烈なメッセージを残していると思いますし、
一定の答えを示していると思います。

良作でした。一人でじっくり鑑賞しても良いと
思います。

t.kokubun