「紳士…なのか?」ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
紳士…なのか?
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称号があるからきっと紳士なのだろう。しかし、サー・ライオネルは、あまり優しい人ではないかもしれない。自分の欲望に素直だし、成功や名誉へのこだわりも強い。ライバル研究者である、サー・ダンスビーとも口論となり、ミッシングリンク(=生きた化石)を絶対に見つけると宣言してしまう。
いわゆる雪男とおぼしき、毛むくじゃらの大男(ミスター・リンク)のキャラがキュートだ。ひとりきりの彼の仲間を探しに行く旅に、相棒となるアデリーナ、追手のステンクがからんでくる。目指すヒマラヤの奥地のシャングリラまで、アクション満載。これをストップモーションで撮影するとは、製作陣のクレイジーぶりに脱帽。
シャングリラには、同じ種族とおぼしき人々のかくれ里が見つかる。が、彼らはミスター・リンクを仲間とは認めない。氷に閉ざされた世界で、外部とのコンタクトを遮断しているのだ。ミスター・リンクは、同じ種族に交わることをあきらめ、人間社会で生きていくこととなる。
サー・ライオネルのユニークな助手として、ミスター・リンクあらためスーザンは、化石探しに勤しむこととなるが、生きた化石が死んだ化石を探すとは、なんともシニカルだと思った。
NHK Eテレの放送を視聴。
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