劇場公開日 2021年4月23日

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「素晴らしい映画ではありますが」るろうに剣心 最終章 The Final ミウさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0素晴らしい映画ではありますが

2021年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

過去作は観ていましたが、今回の作品の事前情報は全く入れずに観に行きました。
話しとしては、剣心の頬傷の理由とそこから派生する人間模様という感じですが
殺陣の凄さは過去作から更に上がっていたり、爆破ものも凄かった。
しかし、何というかそういう視覚的なものに重点を置き過ぎで、中身が薄かった印象です。
まぁ、次のBeginningでは、しっかり「物語」が描かれているのかもしれませんが・・・

そして、今回は最後の最後に一番ガッカリした点は、主題歌です。
担当したのはONE OK ROCKで、彼らは欧米でかなり人気があるのは知っているし
素晴らしい才能があって、尚主演の佐藤氏の友人でもあるようで事前に主題歌担当とは
知らなかったのですが、エンディングで流れ始めた時には「えっ?」って感じで
一気にさめてしまいました。その理由としては、曲が英語詩で、もろに洋楽という感じで
時代劇の作品に合わなくて、余韻にも浸れない。
エンディングのその時点で、この映画は海外向けに作られたのではないかということを
悟ったような感じがしました。侍ものでド派手な殺陣と爆破、欧米人気のバンドで、ほぼ洋楽。
企画から撮影自体、コロナ前だったことでしょうから、そういう海外狙いはあったでしょう。
それはまぁ、いいんですけどね。ただ、もっと日本の「和」を大事にしてもらいたかった。
それこそが逆に海外で支持を得られることだということ。
海外の人は、日本のそういう「和」を求めているということをよく耳にします。
こういうのが、混ぜるな危険って言うんでしょうか・・・。
次回のBiginningでもONE OK ROCKらしいですけどね。

何はともあれ、エンターテインメントとしては良い作品だったのは確かですので
「ありがとう」と締めくくりたいと思います。

ミウさん
せいこさんのコメント
2021年5月19日

ONE OK ROCKの主題歌について、和のテイストに気付ける者、気付けない者あるようですが、そこを述べるなら映画と音楽の関係性、曲自体の成り行き等、もっと考察を深めてからレビューすべきでしよう。

せいこ