劇場公開日 2021年2月26日

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「上流階級の人と付き合いもないし、上流階級の人がどんな感じなのか考えたこともなかったので面白かった。」あのこは貴族 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0上流階級の人と付き合いもないし、上流階級の人がどんな感じなのか考えたこともなかったので面白かった。

2023年2月25日
PCから投稿

なんとなく地味な感じで、見ようか迷ったけど見てよかった。

個人的には生まれた時から貧乏で、現在も引き続き今も貧乏なので、上流階級の人と付き合いもないし、上流階級の人がどんな感じなのか考えたこともなかったので面白かった。

この映画は上流階級のあまり可愛くない結婚適齢期のお嬢様の話なんだけど、たぶんこういう感じなんだろうなと思った。

この映画は結婚適齢期からで、それまでのことは描かれていないけど、金持ちの息子や娘って、子供の頃というか大学を卒業して就職するまでくらいは最高だと思う。

いいところに住んで、いいものを食べて、欲しいものはなんでも買ってもらえて、いい教育を受けられる。

特に大学生の頃とか最高だと思う。

お嬢様はよくわからないけど、おぼっちゃまなら金目当ての女が寄ってきてもてるんだろうし、暇もあるから親の金で遊び放題できると思う。

若い頃からそんなことやっていれば、自分は生まれながらに特別な存在の貴族なんだと思い込んでも不思議ではない。

その具体例として慶応大学が出てくるけど、もし本当にそうなら貧乏人は絶対に入ってはならない大学で、もし入ったら地獄になりそう。

映画でいえばこの映画の水原希子さんとか、『愚行録』の満島ひかりさんみたいになりそうな感じがする。

もしかしたら『ビリギャル』の人も結果的になってしまったのかもしれない。

でも大学を出て社会に出た段階ではちょっと変わってくる。

社会に出てまで親の金で遊んで暮らすという訳にもいかなくなる。

息子の場合は一時他の会社に就職したりするんだろうけど、結局は親の会社を継ぐことになると思う。

その子が優秀ならいいけど、もし優秀でなかった場合はいろいろ問題が出てくる。

昔ならなんとかなったのかもしれないけど、今だったら下の優秀な人材はそんな人にはついてこないと思うし、そんな人が経営している会社には入ってこない。

下剋上が起こるかもしれないし、経営判断を誤れば最悪倒産ということもありえる。

そして娘の場合は、この映画みたいに早く結婚して後継ぎを作れみたいになりそう。

だけどどこの馬の骨ともわからないやつと結婚する訳にはいかないので、選択肢は一般人より少ない。

美人ならよりどりみどりでどうにでもなるんだろうけど、不美人だと大変なことになりそうな感じがする。

親に言われた通りの政略結婚みたいなものでは、たとえ結婚しても今の人はとても耐えられないと思う。

その辺のところに目をつけてこの映画を作ったんだろうけど、とてもよくできていて面白かった。

門脇麦さんが不美人のお嬢様にぴったりでよかった。

今まで上流階級の人はなんの苦労もなくていいなと思っていたけど、やっぱりそれなりに大変なこともあるんだなと思った。

娘の方はなんとなくわかったので、できれば『あのこは貴族 息子編』みたいなものを作ってほしいような気がした。

Push6700