「【父親の娘を愛するが故の、悲哀極まりない、”禁忌”の行為。そして、恐ろしき黄泉還り・・。】」ペット・セメタリー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【父親の娘を愛するが故の、悲哀極まりない、”禁忌”の行為。そして、恐ろしき黄泉還り・・。】
ー 1989年版未鑑賞であるが、今作はとても哀しくて、恐ろしかった・・。ー
■哀しくて、恐ろしかった理由
1.先住民族も、土地の持つ呪われた恐ろしさに、土地を封印し、去ったという土着性。
2.ボストンの医師である、ルイス(ジェイソン・クラーク)が、家族との時間を持ちたくて引っ越しして来た”ラトロウ”が、家族崩壊の土地だったというアイロニカルな結末。
3.隣人、ジャド(ジョン・リスゴー)が、可愛がっていた猫、チャーチの轢死をチャーチを可愛がっていた、エリーのためにルイスを連れて行ってしまい”禁忌”の地で、行ってしまった事と、その多大なる報い。
4.ルイスとレイチェル(エイミー・サイメッツ)の、愛娘エリーを演じたジュテ・ローレンスさんの、生前の天使の様な笑顔と、黄泉還った後の表情のギャップ。
そして、黄泉還ったエリーの怖ろしき行為の数々。
それは、チャーチを”禁忌”の地に埋葬した時点で分かっていたのだが・・。
5.レイチェルの過去の背骨が曲がる奇病に侵され、閉じ込められていた姉ゼルダを”見殺しにした”トラウマとのシンクロニシティ及び、映像の不気味さ。
<ラストシーンの一人だけ、黄泉還っていない幼き息子ゲージの待つ車に向かう、黄泉還った、ルイス、レイチェル、エリーの正面から撮ったショットが、とても恐ろしくて・・。
1989年版を観る事は、止めて置こう・・。>
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