エルヴェとの晩餐 ある映画スターの数奇な人生のレビュー・感想・評価
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ピーター・ディンクレイジが実在の俳優エルヴェ役を好演。エルヴェの人生全てには共感できない。007で一躍スターとなったが、その後は泣かず飛ばず。しかし、TV番組で再度脚光を浴びる。富や名声を得、結婚もするが、遅刻や派手な生活のせいで、全て失う。物語は本映画監督が、記者時代に落ちぶれたエルヴェを取材した実話がベースとなっている。取材をしていくうちにエルヴェ自身も腹を割って話すようになり、人生は何かを成すことではなく、受け入れることだと、語る。記者自身も酒に溺れ、家庭崩壊し、取り戻すことに躍起になっていたが、妻に謝罪し、妻との別れを受け入れることにする。エルヴェは後悔していないと言うが、そんなはずはない。彼は自殺してしまう。エルヴェは記者には後悔しても、若いのだからそれを受け入れ、前に進めと言っているようだった。ラスト、新聞社に戻って辞表を書き、会社を出ていく記者の顔が笑顔になったのが、晴れ晴れしかった。エルヴェは相当破天荒な人物だと思うが、ピーターが茶目っ気たっぷり、どこか憎めない男を演じ、ハマり役。良い作品でした。
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