「普通で、特別な家族の日常」さくら bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
普通で、特別な家族の日常
これだけの今をときめく若手俳優陣を配し、人気作家・西加奈子の原作となれば、もっと話題に上がってもいいのに、地方では上映会場も少なく、とても残念。もっと多くの人に観て欲しい作品。
テーマは、家族愛。前半は、5人家族と犬のサクラが織りなす、ごく普通の日常をコミカルな笑いを誘いながら展開。会場からもクスッと笑う声も聞かれた。
しかし後半、兄が交通事故で、大怪我を負ってからは、話は一転。兄に気遣うピリピリした空気が、家族の中に張り詰めていく。そして…。
3人兄妹を演じた、吉沢亮、北村匠海、小松菜奈は確かに、中学生、高校生役には、少し無理はあったが、役所をしっかりと理解し、誰にでも優しく、次兄や妹のヒーローである長兄、兄の背を追いかけ、いつも一歩引いた冷静な分析をしている次男、長兄を愛する破天荒な妹を見事に演じていた。
次兄の目線での語りで、物語は進行し、それも家族テーマを意識した、素敵な語りであった。それ以上に、今回は、小松菜奈の幼さの中にも、女を振りまく妖艶さに目を引き、周りを振り回す、実質的な主役であったと思う。
また、タイトルとなる犬・サクラのあまりにも健気な演技には、脱帽。出演者と同じような立ち位置で、しっかりとその場に相応しい演技だった。名犬ですね。
昨今、鬼滅ばかりが話題になり、確かに瀕死の映画業界には、大きな起爆剤となったが、やはり、こうした素晴らしいヒューマン・ドラマを、もっともっと上映して欲しいと、切に願いたい。
レモンブルーさん(^^)コメントありがとうございます。映画館側な興行収入を考えれば、致し方ないかもしれませんが、鬼滅ばかりが独走することが、自分としては、理解できないなぁ(笑)
内容的には、確かに自殺や近親恋愛など決して推奨できるものではないのですが、ストーリーとしては、面白いと思いました。
共感をありがとうございますm(__)m 上映館が、少ない事は仕方ないかもしれないと…鑑賞後思いました…。今年は一のように…自ら…方が多いので…配給側も配慮?したんではないかな?と思いました…。
演者は皆さん素晴らしかったですね。私はこの映画が、良いか まだ 分かりませんが…。