「星2つはワンちゃんと小松菜奈に。ストーリーも演出も残念。」さくら tackさんの映画レビュー(感想・評価)
星2つはワンちゃんと小松菜奈に。ストーリーも演出も残念。
原作を読んではいないが、大衆向けの直木賞作品だから個人の好みとして、
あまり期待はしてはいなかったが、その通りでした。
見どころがない訳ではない。時代設定が絶妙だし(1995~2000年辺り?)、携帯電話やインターネットが当たり前となった今では感じられないシーンがこの映画にはあって、それはそれで良かった余談だが、私も同じ時期に中高生活を送っていたので、劇中のイチロー選手のポスター、まったく同じものが家にあった。
ただ、ストーリー展開がちょっと心を惹きつけられるものがなく、残念な感じだった。
次男のモノローグで展開するが、メインのテーマは兄の事故の前後に変化した家族の心境、と言ったところなのに、ところどころで無理やり愛犬の視点を入れてきているような気がしてならなかった。
あと、長男役の吉沢亮さんと次男役の北村匠海さんの良さがどうしてもわからなかった。
演出なのかな、それともあまりにルックスが良いからなのかな。映画の中で大変なシーンを演じているだろうが、泥臭さが感じられなかった。もう少し、人間臭く兄弟同士、もしくは親子同士ぶつかったりすれば良かったのに。
あと、いちばん酷いなあ、と思ったのが、愛犬の前で死を選んだこと。実話ならともかく、
なんかこんなストーリー書いちゃうんだって興ざめ。あれで結構冷めてしまった。
星2つ挙げるのは、この作品のために長い時間を拘束されたであろうワンちゃん達と、
さらに幅広い演技力を見せてくれた小松菜奈さん。
今調べてたら、この監督『無伴奏』の人か。性的な表現が好きなんだなあ。
あと、犬の体系的からして、あんな音のおならは出ないと思う。てか、うちの愛犬からおならなんて聞いたことないが。。。
あと、クライマックスで、急に音がなくなって兄の幻影を見るとか、そういう演出がなあ。。。