「妄想坊や」17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
妄想坊や
1937年ウィーンのキオスクで見習いとして働き始めたザルツカンマーグート出身の17歳の少年の話。
フロイトと少年の友情を描いた云々とあるけれど、そこがメインという感じはなく、恋やその時代のオーストリアの情勢に戸惑う少年の相談相手になってくれるフロイトという存在。
彼の感情を映した様な妄想シーンや、不思議な夢のシーンが時々差し込まれながら、初めて仕事、初めての恋、ナチスドイツによる併合での変化をみせていく展開で、少年の成長と決断をみせる作品という感じかな。
序盤の雷なんかは悪ふざけにもみえるし、重い内容もあるけれど、空気感は重くなく、不思議と引き込まれた。
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