「演技には引き込まれるが、最後まで感情を揺さぶられることはなかった」ひとよ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
演技には引き込まれるが、最後まで感情を揺さぶられることはなかった
実力派の俳優を揃えただけあってそれぞれが演じる役の心の機微は伝わってくる。けれども、最後まで感情を揺さぶられることはなかった。
映画を見終わった後、なぜだか振り返ってみたのだが、まず、夫殺してしまった田中裕子演じるこはるが、取り乱すことなく「これからは自由に生きれるから」というセリフがしっくりこない。子供を守るためにやむを得ず夫を殺めてしまったとしても、子供に対して冷静にこれからのことを話すことは、いくらなんでも出来ないと思う。ついでに言えば、あの程度の衝撃じゃ死なないと思う。
もう一つは、元ヤクザの運転手のサブストーリーを重ねたことによって、本筋の家族の葛藤がぼやけてしまったと思う。
千鳥の大吾がヤクザの役を演じるからコントに見える。千鳥は大好きだけど、映画には全く不要。
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グレシャムの法則さんのコメント
2019年11月27日
bionさん
私はこのところ、映画に対する感情の振幅がやや穏やかさを欠いていると自覚しているところもあって、大変励ましになるコメントでした、本当に。
ありがとうございます。
kossyさんのコメント
2019年11月27日
bionさん、あの程度じゃ死にませんよね~
倒れたところにブロックがあって、運悪く後頭部を強打したとか・・・でもそれじゃ殺人じゃなく業務上過失致死。
15年後というのも意味不明でした。