「俺がいたんじゃお嫁に行けぬわかっちゃいるんだ妹よ♪」ひとよ 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)
俺がいたんじゃお嫁に行けぬわかっちゃいるんだ妹よ♪
男はつらいよシリーズ、
昭和のお茶の間の人気番組、
時間ですよ→寺内貫太郎一家
→ムー→ふぞろいの林檎たち。
そんなファミリー向けコメディ作品の、
匂いは1ミリも予想していなかった。
しかし、1ミリだけあった。
その1ミリこそが、類似作品を大差で引き離す、大きな1ミリであり、
リアルで滑稽でバカでカッコ悪い人間たちの空間をくっきりと縁取りする消臭リキー〜になっていた。
長女のセリフ・・の後の捨てゼリフ、
従業員のひとこと、態度、
このわからないくらいのコメディ感。
このタクシー会社は、
帝釈天参道の、とらやか⁈
もちろん、その空気の一枚内側には、
父殺しという重過ぎる圧力がかかっているので、笑えないし、ニヤリともさせてくれない。
デラべっぴんの母娘
と
デラおとこまえの長男次男、
デラカッコ悪いカッコイイ従業員、
♪奮闘努力の甲斐も無く
今日も涙の今日も涙の日(ひとよ)が落ちる
日(ひとよ)が落ちる♪
スジ、ヌケ、ドウサ、
全てが素晴らしい、
デラ傑作でした。
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