9人の翻訳家 囚われたベストセラーのレビュー・感想・評価
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華麗に騙す爽快感が無く減点
出版前のベストセラーの翻訳のために集められた9人。
極秘で進められたはずの翻訳作業のはずが、ネット上に一部が公開され
これ以上の公開を避けたければ金を払えと脅迫される。
序盤はその犯人は?がメインであったが途中からどうやって?なぜ?が中心になっていく。
そこ辺りまではそれなりに面白かったんだけど、だんだんグダグダに。
この手の話で仕掛ける側が主人公の場合、如何に華麗に悪いやつらを引っ掛けるのが重要でカタルシスを得られるんだけど...
自殺者が出たり、ヒロインが撃たれたり、自分自身も死にそうになったりと、本来は敵地に飛び込むリスクをおかす必要が無いのに、わざわざ面倒なことをするから自分たちも危機的になってしまう。
復讐ならもっとスマートなやり方があるでしょう。
モヤモヤが残って減点。
ノレず…
今ひとつノレず… まったくのフィクションで設定された作品の文章を引用されたり、作中人物にそっくりにしている、とか言われても「ふぅん」としか思えないし。 いざ事が起こってからのエリックさんの行動も極端過ぎるし。 動機が明らかにされても、それでなんでこんなやり方?としか思えない… 面白そうだったのに、残念…
どんでん返しの新感覚ミステリー
犯人が物語中盤に明かされて物語が進んでいくわけですが、どんでん返しとはいえ、ただのどんでん返しではなく二転三転した展開ありきの結末なので、圧巻と言わざるを得ません。非常に素晴らしく綿密な脚本だと感じました。
ここからちょっとネタバレになってしまうのですが、私がとくに印象に残ったシーンは、社長と翻訳家たちが戦うシーンです。戦うとは言っても、アクションシーンではなく心理戦に近いようなものですが、追い詰められた社長エリックが翻訳家たちに銃口を向けます。ピンチに陥る翻訳家たちですが、対抗すべくエリックが分からない多言語の会話で打開策を話し合います。拳銃を持つエリックは優勢であるはずですが、翻訳家たちの多言語会話の様子に圧倒され逆に追い詰められていきます。武器を持ち優勢であるはずのエリックが丸腰の翻訳家たちに追い詰められていく様子はとても面白いシーンでした。まあ結果はエリックが結局引き金引いちゃうんですけど。。
次々と明かされていく物語の真実、そして結末を知ったとき、きっともう一度見返したいと思うはずです。そんな素晴らしい作品だと思いました。
竜頭蛇尾
ファーストデーにとりあえず観とけろ鑑賞
ダヴィンチコードの制作陣というくらいの
知識で臨みました
感想としては
見た目ほど中身もなく凡庸な内容でした
ダヴィンチコード観たときと同じような印象でした
一応ミステリーなので結末は伏せます
作者不詳の世界的ヒットのミステリーの最新作の
出版権を獲得したブラック企業の出版社社長がエリックが
漏洩しないよう9人の翻訳家を幽閉して翻訳させます
翻訳家は田舎の大屋敷の地下室で通信機器を取り上げられ
厳重に管理されますがプールや娯楽施設
豪華な食事は提供され過不足は無さそうです
この辺に関してはブラックではありません
翻訳家9人は多国籍で色々クセがありそうですが
ありそうなだけであんまり気にしなくて良いです
とりあえず妙に若い英国人のアレックスと
小説の登場人物のコスプレをしている(らしい)
色んな意味で危ない女のロシア人のカテリーナ
あとは中国系、スペイン系とかいます
翻訳は元原稿を毎日少しずつ渡され翻訳していきますが
アレックスは全然進めないで居眠り
カテリーナは続きが読みたくなりスーツケースの暗証番号を
テキトーに入れて取り出し原稿を忍び込んで読んだりします
そんな中で原稿がネット上に漏洩しエリックが脅迫を受け
犯人は誰かと発狂します
色々怪しそうな動きをしている翻訳家が怪しいと
なりますが実際怪しいことをしています
エリックは翻訳家の部屋をしらみつぶしに捜索します
なんか脅迫文に内容がウソではない証明なのか新作小説の
一節が入っていたり話が進んでいってるんですけど
情報が少なすぎて置いてけぼりです
登場人物はその作中の人気小説の内容を部分的に取り上げ
言い合っているのですがそんなもん知りません
そういうのって実在する古典小説とかでやるならわかりますが
ダメ映画によくある
「作中の登場人物が皆知っていて観客に教えない情報」
と言うヤツです
コレやられるともうただ観ているだけになります
あとはもう話が勝手に進んでいき勝手に終わり
「ふーん」で終わりです
途中事後の刑務所でのシーンも
エリックが面会しに行く方なのかされる方なのかわからないように
している演出がありますがコレも最大の問題があります
そんなことより周辺情報が判らなすぎてどうでもいいのです
死人も出ますが
取っつけたようなきっかけから出るのであんまり重みもありません
全体的に作り手が観客にスリルを与える謎だと思っている事が
どうでもよくなってしまってしまうのですから問題です
どうも最近ミステリー映画に当たりがないです
もう一度観たくなる!芸術的で上質なミステリー
巧みな伏線と仕掛けが散りばめられた上質なミステリー。ベストセラー小説の翻訳にまつわる話なだけあって、とても文学的であり芸術的だと感じました。 9人の翻訳家と出版社のパワハラワンマン社長&振り回される秘書、そして謎に包まれた小説家。この12人しか容疑者はいないし、出来る事が限られた空間という条件下にあるため、「こいつか⁈違うか…」の繰り返し。ミステリーの楽しさを存分に味わえる2時間でした。 種明かしや各人との関わり方、伏線の貼り方も小説の文章から引用したりと一見では追いきれない複雑さも好きな要素。もう一回観たい!
そういうこと~、良作!
サスペンス好きの人にオススメです。
私は最初の火事で気づけ無かったです。
途中でデダリュスの著者の伏線に気づけたら‥。
希薄
現在と過去を交互にみせる話の進め方は好みなのでそこは楽しんでました。
折角9人もいるんだし、それぞれ何か掘り下げがあるのかと思えば一部の人は存在薄いし、レベッカの人は何かあるのかと思ったけど肩透かしだなぁと。
第三巻の序章、だったかな、それを当てたからって翻訳者に選ぶの??と思いました。
復讐したかったし自白させたかったんだろうけど、関係ない人巻き込み過ぎでは…と思った。
ローズマリーは可愛かった。
展開は後半が怒涛。短いなぁと思ったら105分て本当に短かった。話の進め方も後半に何もかもネタバラシしていくのもとても好きなんだけどなぁ…!
面白いんだけど、、、、。ハードル上げないで、気楽に観た方がいいかもしれません。
アレックスがエリックに自白させるための方法って、これしかなかったのか?
そのためには、これしか方法が無いっていう感じが無かったのが、残念なポイントでした。
アレックスが原作者であるなら、なにも翻訳者になる必要もないし、原作者に会いたいとせがむ理由も後から思えば、白々しいかなと。
翻訳者になるのに、冒頭の部分を書いて当てる。それが当たってるから、仕方なく翻訳者にした。
それもありえないなあと思っちゃいました。
人を銃で撃って、救急車呼ばないとかも、すでにおかしなことになってるなぁと。だって、悪人とか殺し屋とかでも無い、社長でしょう?
首吊り自殺とかも、ちょっと無駄かなと。
面白いんだけど、少し好みの映画ではなかったです。
観てる時はまあまあ面白かったが、後から思い返すと計算づくというより...
観てる時はまあまあ面白かったが、後から思い返すと計算づくというより、偶然目的達成って感じが強いな。
好みでした!
翻訳する人は複数の言語がそれなりにできるので、皆がそれぞれ色んな言語で言葉をかけあう場面にしびれました。その中で、フランス語しかできない彼が「フランス語話せ!」と言う箇所に、フランス語中心主義者め~!と思いました。が、この映画はフランス語だからこそと思います。 イギリスの作家デュ・モーリアの小説『レベッカ』は、映画(ヒッチコック)やミュージカル(ウィーン・ミュージカル)にもなっています。その作品がこの映画で意識されているのかは、私はわかりません。一方、彼らが翻訳する小説中の人物、レベッカは何度も言及されていました。デュ・モーリアのレベッカも、白いドレスを着ていて、水中での死を選んでいます。私の「レベッカ」愛ゆえ、プール=水の場面も気に入りました。だから、頭の中で色んな世界が混淆してあっちこっちに行けました。 リッカルドが翻訳家の役?と思いましたが、それなりに…。イタリア人、からかわれてちょっと可哀想だった。いいキャラクターの翻訳家が沢山いたので、彼らをもっと深く描いて欲しかったのは事実です。でも、見てよかった映画でした!
視野の狭さ
個人的に次こそはと思いつつダ・ヴィンチ・コードのシリーズ4作を鑑賞したけれども、どれもイマイチ自分にはハマらず、思い入れ無く鑑賞。
まあ、直接的には内容関係ないけど。
正体不明の作家オスカル・ブラックのベストセラー作品デダリュス3部作の第3巻「死にたくなかった男」の全世界同時発売に向けて、情報漏洩を防止す為に厳重に管理された屋敷に9人の翻訳家が集められ作業が進む中、最初の10ページが世間に晒されると共に脅迫が始まる話。
かなりの制約を強いた上に翻訳家達を軟禁までして電波シャットアウトしてないのか?とか、真っ先に、執拗に、翻訳家達の中に犯人がいると決めつける?と疑問が浮かびながらストーリーが展開。
そんな中で時系列の異なるシーンが差し込まれて犯人特定に繋げていく流れ。
フランス語はこれっぽっちも判らないけど、エリック役の方の演技や彼の言動の演出がなんか白々しいし、犯人特定に繫がる流れの殆どが時系列の違うところで進む為、取って付けた感があり唸るところが無い。
意外な部分もあったし、事件に繋がる思いとかは悪くないけど、深みはないし、それだけで響く程のネタでもないし。
答えに向かわないものは勝手に都合良く排除していたり、後出しミステリーだったりに近いものを感じてしまい自分には合わなかった。
苦手なミステリーもの…
以前から怖い酷いミステリーは昔から苦手でしたがアガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件のリメイクや「捻れた家」など見終わったあとのモヤモヤとストレスがたったけど…今回は物語の入口から出口まで中々でられない感じで出た! …と思ったら出口ではないと言う… なるほどね!…と言う最後で僕は面白かったと思いました!
自分のものは、自分で守れ。
監禁された9人の翻訳家。 正体不明のベストセラー作家。 爆売れ必至の期待の新作。 強欲な出版社社長。 まず、このあたりがはじめに映画を観る客に示されたカード。 当然起こるであろう事件と、犯人と、結末を想像する。おそらくどこかにフラグはあり、作為ある伏線で煙に巻くであろう。そしてそれが気持ちよく覆される展開に食いつく。 ほう、そうきたか。 のあとの、それか、動機は!の見事さ。 映画の思惑に、思いっ切り振り回されるのが吉です。 なお、9つの翻訳には日本語は含まれませんが、どこかで日本製が活躍します。
骨太な薫りを一気に飲み干す様な感じです。
予告編を見て、久々な骨太のサスペンスミステリーで面白そうと思い、鑑賞しました。
で、感想はと言うと、普通に面白いのは面白いです。
洒落た感じとフランス映画らしく明暗の暗的な寒々しい感じが全編に漂い、ミステリーらしい。
オープニングの9人の翻訳家が集められて、横一線に並ぶシーンは格好いい。それを左手に移動するとタイトルが出るのも洒落てて良い感じ♪
個人的に好きなスタートでテンションが上がります。
ですが、中盤からの怒濤の展開でちょっと詰め込み過ぎな感じは否めなくない。
また、いろんなどんでん返しがラストにありますが、やっぱり詰め込み過ぎと狙い過ぎかな。
綿密に練られた出版計画の割に、出版前の情報管理が雑w
どうもバランスが悪いし、テンポが良いと言えばテンポは良いんですが、この手の作品は余韻であるとか、状況の雰囲気を楽しむ面白さもあると思うので、勿体無いかなと。
薫りふくよかなウイスキーを一気に飲み干すみたいな感じでしょうか?
そもそもこの作品って、上映時間の105分でまとまる話ではないかと思います。
たっぷり3時間かけたから良いと言う訳ではないんですが、かと言って105分はやっぱり短い。
中盤からの駆け足で「こうでした」となるのなら、あと30分増やしてでも、それぞれのキャラエピソードやラストに向かう伏線を張っていても良かったのではないかな。
もう少し、そこに至る迄の人物描写をより細かくしても良かったのではと思います。
邦題の「9人の翻訳家」とありますが、その9人の翻訳家のそれぞれの人物描写が薄くて、一部の翻訳家以外はその他大勢みたいになってる感じ。
世界中が待ちに待ったベストセラー小説の世界同時出版で徴集された翻訳家達が集められる。
契約書に明記された項目に納得して参加している訳ですが、不条理な扱いに徐々に不満が募ってくる。
世界が注目する大ベストセラー作品の翻訳を担当すると言う名誉に光栄となるんですが、先程述べたそれぞれがどう言った輝かしい経歴で選ばれたのかと言うのが無いので、思い入れが持てないんですよね。
妖艶な美女のカテリーナやパンキッシュなマリアと面白そうなキャラもいるのに、どうにも惜しいんですよね。
個人的には秘書のローズマリーがお気に入りです♪
中核となるアレックスは時折、ダニエル・ラドクリフに見えますw
様々な国の言葉に翻訳する中で日本語訳が無いのは、アジア地域では既に日本はファーストマーケットに入ってない現実と言うのはちょっと驚きですが、日本人が入ると海外作品って、変な解釈をされてる事も多いので、とりあえず人選は良いとしても、その他大勢になるなら、9人も要らないのではと思います。
テンポが良いとも言えるけど駆け足だし、サクッとしてるとも言えるけど余韻が無い。
なんとも勿体無いかな~と個人的には思うので、それぞれの好みがあると思いますが、あまりハードルを上げずに鑑賞するのが良いかと思います。
ミステリーとしてはちょい弱、でも…
『ダ・ヴィンチ・コード』、『インフェルノ』のどちらも未観賞だけど全く問題ナシ! ミステリーの内容的には殆ど予想の範囲内だったのでそんなに目新しさは無いかと。事件が起きた経緯も至って普通、というか陳腐な理由。登場人物についてもちょっと無駄遣いしてるなー、と感じる部分があり、もぉ少し上手く活かしてくれたらより楽しめたのになと思う。 それでも自分の中での佳作となる3.5点以上を付けたのは過去の経験上フランス映画は大概睡魔に屈する場面があるのにこの映画では辛うじて睡魔に打ち勝てたから。なんだかんだストーリーと演者さん達に引き込まれていた自分が居たので良し♫ それにしても、世界9カ国同時翻訳ってなった時に日本語はギリシャ語に敵わないのが悲しかった^^;
密室劇なのかな?
大きな屋敷の地下に集められた9人の翻訳家がベストセラーミステリーの続編を各国の言語に翻訳するために集められ、そこで事件が起きます。 なんと魅力的な設定! 密室!多言語!ミステリー! と、そんなわけで観てきました。 と、いうわけで、なかなかに面白かったです。 とはいえ個人的にちょっと期待値あげすぎてしまったかな、という感じもありつつ。
ツイストし過ぎも及ばざるがごとし。
情報漏洩を防ぐために翻訳家達を監禁する設定は面白く、ネタを小出しに後日談を同時進行で展開するのも上手いところです。ところが、やたらとストーリーを捻り過ぎて、一周回って元に戻った感じで、結局なんでこんな手の込んだ計画をしたのか分からなくなります。犯人が主導する原稿奪取計画も監禁後の脅迫計画すらも必要でなく、結果的に翻訳者達を巻き込んで、犠牲者まで出てしまうので、なんか後味が悪かったです。出版社の社長のキャラ設定も極悪過ぎてとてもカタギには見えず、現実的とは思えませんでした。
うーん
微妙です… ハラハラドキドキもなく 感動の涙も泣く、ただ時間が過ぎただけでした。けしてつまらないわけでは ないけれど… 犯人も全然わからなかったし トリックもなるほど とは思ったけど、上品な フランス料理って感じでしょうか。
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