「恐らく再読には堪えられないミステリー。そして何よりやってはいけないことをやってしまった作品。」9人の翻訳家 囚われたベストセラー もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
恐らく再読には堪えられないミステリー。そして何よりやってはいけないことをやってしまった作品。
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①一回目は結構面白く観られると思う。密室で展開されるミステリーかと思ったら、途中から展開が二転三転して鼻面を引き回されるし、私も○○が犯人と思っていたら、もう一捻りあって、且つ最後はあっと驚くどんでん返しあり。②しかし、冷静にプロットを振り返ると、かなり?な部分が多い。真犯人があの事トリックを仕掛けるのに翻訳家仲間を引き入れる意味がないし、先ずはあのトリックの意味がわからない。一人でも出来たのに何故?それに、復讐したい気持ちは判るが、あれほど周到に計画を立てられるのであれば、翻訳家達が巻き込まれるリスクも予見出来た筈。少し手前勝手過ぎるとの批判は避けられないだろう。③登場人物の何人かは単に謎めかすためだけのキャラだし。アンドストロームは本を売るためなら何でもする奴にしてあるが(あれは何でも行き過ぎだろう、「ダヴィンチ・コード」シリーズが本当にあんなか方法で翻訳されているとしたら大問題だ)、、この映画も面白くするために意味のないキャラや無理目のサイドストーリーを盛り込んだという謗りは免れないであろう。④ただ、ここまでであれば★3つくらい付けても良かったのだが、作中で某有名ミステリーの犯人をばらしてしまった。ミステリーファンにとっては赦せない暴挙である。故に★1つだけ。
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