「どんでん返しの新感覚ミステリー」9人の翻訳家 囚われたベストセラー りょさんの映画レビュー(感想・評価)
どんでん返しの新感覚ミステリー
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犯人が物語中盤に明かされて物語が進んでいくわけですが、どんでん返しとはいえ、ただのどんでん返しではなく二転三転した展開ありきの結末なので、圧巻と言わざるを得ません。非常に素晴らしく綿密な脚本だと感じました。
ここからちょっとネタバレになってしまうのですが、私がとくに印象に残ったシーンは、社長と翻訳家たちが戦うシーンです。戦うとは言っても、アクションシーンではなく心理戦に近いようなものですが、追い詰められた社長エリックが翻訳家たちに銃口を向けます。ピンチに陥る翻訳家たちですが、対抗すべくエリックが分からない多言語の会話で打開策を話し合います。拳銃を持つエリックは優勢であるはずですが、翻訳家たちの多言語会話の様子に圧倒され逆に追い詰められていきます。武器を持ち優勢であるはずのエリックが丸腰の翻訳家たちに追い詰められていく様子はとても面白いシーンでした。まあ結果はエリックが結局引き金引いちゃうんですけど。。
次々と明かされていく物語の真実、そして結末を知ったとき、きっともう一度見返したいと思うはずです。そんな素晴らしい作品だと思いました。
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