毒戦 BELIEVERのレビュー・感想・評価
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ラストシーンが美しい
Which shot which?
誰がイ先生かは、けっこう早いうちに予想がつく。
問題は、「じゃぁ、どうするか」。
自分が悪だと思っていたものの背景を知って、それがただの悪ではなかったら?
冒頭に出てきたの、キム・ダミだと思うんだけど、彼女の存在感ってちょっと別格。
「新しき世界」と同じく最後が盛り上がらん
視聴1時間経過したあたりからなにこの映画!!男たちの挽歌か!?ってほど物凄い大銃撃戦!!!
その勢いで進み最後ももっと大銃撃戦で終われば最高の超大作だったのに実はこいつが悪いやつだった!?みたいなどんでん返し脚本にこだわったせいで意気消沈。
最後もあのほんとのイ先生と銃撃戦なり格闘なりあればいいのにしっとりコーヒー飲み合って銃の音一発で映画終了。
あの中盤の画面に釘付けになるほどの大銃撃戦はなんだったのか あれ最後に持ってこいよ!もったいない!!
「新しき世界」も中盤の駐車場やエレベーター内での大死闘が凄すぎて最後クライマックスはもっと凄い戦いがあるのかなと見てたらなーんも戦いなしで終わったんだよなあ
韓国映画は同じ勢いで最後まで盛り上げれば「エクストリームジョブ」みたいな大傑作になるのに!変に脚本練りすぎて最後が盛り上がらん映画がいくつかある この毒戦もその類だった もったいない!
前半1時間はテンポがよく、ラストは切なく考えさせられる
名前も顔も性別もわからない、裏の麻薬王「イ先生」を追い求める刑事ウォノ。何年たっても正体をつかめず、上司からも愛想を尽かされ捜査の打ち切りを命令されている。ある日、麻薬工場が爆破され全員即死と思われたが、唯一命が助かった青年ソ・ヨンナク(ラク)がおり、ウォノ刑事はその青年と手を組み大胆な成りすまし潜入捜査に突入する・・・みたいな感じで話が進みます。
最初の1時間はノリがよくて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。ウォノがパク・ソンチャンになりすまし、中国のバイヤー、ハリムと取引するところは、見応えありますねえ。1時間後には、今度はハリムとなって、ソンチャンと顔合わせ。麻薬を吸って瀕死の状態になるところがすごかった。狂気のサイコパスのハリム、見たことある顔だと思ったら、プラ恋(ドラマ『プラハの恋人』)の人だった!びっくりしました。キム・ジュヒョク。でも、悲しいことにこの映画が遺作で交通事故で亡くなったんです。いい役者さんだったのに(T T)
ハリム、ソンチャン、ブライアン理事と、くせ者揃いで、狂気度、残虐性、バイオレンス、たっぷりでしたが、製造工場の聾唖の兄妹(妹か姉か?)の存在感も印象的。言葉はしゃべれないのに、なぜか元気な二人の行動は、邪魔にならないエッセンスの効いたBGMみたいでした。無表情なラクも彼らとコミュニケーションしているときは生き生きしていました。
イ先生の正体はかなり序盤で薄々、わかってしまいましたが、イ先生が誰なのか?という謎を解くサスペンスではないので、それがどう結末につながっていくのかが気になってしかたありませんでした。
ラストの雪が積もる山奥をウォノが車を走らせるシーンは、冒頭につながっているのですね。後で気付きました。(実はラストがよくわからず映画を2度見した!)美しい風景だけれど、後半からラストにかけては、胸がつまるような切なさみたいなものがありました。そして、あの銃声はいったい誰が?という疑問も残ったまま。ウォノの目はうっすら涙ぐんでいたような。
青年ラクの生いたちは貧しく悲しく不明瞭なもので、いつも他人を信じて生きてこられなかったようにも想像できます。常に「自分はいったい誰なんだ」という不安を持っていたように思えます。ウォノに出会い、多少、人を信じられるようになったようにも感じます。幾度もウォノを瀕死の状態から本気で救っていましたし、「僕はチーム長を信じています」とも何度か言っておりました。
自分としては、ウォノの「人生で幸せだったことは?」という問いに、ラクが「人を信じることができたことです」といって、自分で自分の頭に銃を向けた、と考えたいものです。ラストがすっきりわかる、拡張版があるようですが、見たいような見たくないような複雑なきもち。
してやったり
リュ・ジュンヨルの話が進むほど、彼の怪しさが濃くなる。
一見良い人そうな役で事実いい人だけど、
犬に絆されて協力していくように見えたところが既に怪しい。
麻薬の話なんで血みどろになる所も所々あり。
どの組織にもブライアン理事みたいな人はいるよね。
気になる終わる方。
あの発砲は、誰かにあたったのか、空砲なのか、誰か死んだのか。
最後でぶち壊し
ラクは一体何だったのだろう?
生い立ちはどうだったのか?そこが描かれていないのが
非常に疑問だった。
密入国でやってきて一人きりのラクが韓国で育ててくれた
両親に拾われたところまではわかったがイ会長との繋がりや
麻薬王になるまでの経緯が全然ないので、
ラクがなんだか尾崎豊ばりにぼくは誰なんだとか気取って言われても、
所詮は多くの人間を麻薬でダメにし、殺してきたのに
繊細ぶって悩める青年を演じても、ハア?という感想しか出てこない。
そもそも理事長をあぶり出すのに、あんな手の混んだやり方しないで
イ先生の名前で呼び出して殺せばいいだけではないだろうか?
イ先生の正体が意外な人物と言うだけで、
全くの説得力はなかった。しかしながらラストシーンに
至るまで主人公たちの奮戦は緊迫感もありなかなよかった。
正直最後ですべてぶち壊し感は否めない。
最後の銃声は主人公の勝でなければ、
あの刑事の間抜けっぷりはないと思うので
刑事の勝ち。負けてるようなら★2だね。
オリジナルとは違うけど…
別モノとしてこれはこれでありだと思うが、イ会長とかイ先生とか、ソ代理とか、訳し方なのかもしれないが、誰が誰なのかわからなくなり、ストーリーが全然入ってこなかった。。大体、犯罪者に先生っておかしいとか細かいくだらないところが、気になってしまった。ラストはチーム長とどっちが生き残ったのだろう。
けっこうよかった
元の『毒戦』は大好きで2回見たのだけど、けっこう忘れてしまい新鮮な気持ちで見た。こちらはミステリーの要素を強くしていて、それはそれで面白いのだけど、ジョニー・トーの方が登場人物の生き様をつよく描いていたような感じがする。
主人公の刑事の人柄を物語るエピソードなどは特にないのだけど、行動に人柄がにじみ出ていて、ストーリーが展開するたびに魅力にやられる。
麻薬組織の青年は、8歳で麻薬密造業者の夫婦の里子となる里親映画でもあった。
つまらないとは言わないが凄みに欠ける
オリジナルは未視聴。
何かの続編かと思うくらい説明不足のまま話が進んでいく序盤。でも、工場の爆破シーンに圧倒された。こんなシーン作る韓国映画ってやっぱりスゲーな。
他にもハリム夫婦のジャンキーぶりもよかったかな。でも、話の展開がそんなに意外じゃないし、最後もどっちなのよ?って終わり方なのは不満が残る。手話通訳はあんな視界であそこまでわかるんかい!?と思ったり、だいたい耳の聞こえない2人はラストの銃声は聞こえたのかな?(大音量の音楽なら聴こえるシーンがあったのはわかるけど)って疑問は生まれてしまうよね。
でも、オリジナルはどんなもんなんだろう。逆に興味が出てくる。
毒気のないチョ ジヌン
架空の合成麻薬を巡る密造組織と警察の24時。
距離を置いた冷たい視点で描かれるドラマ。
個人と集団のアイデンティティは永遠のテーマ。
それぞれの思惑を抱え潰し合う。
キャストを活かしきれないキャラの魅力不足、ミスリードが単純で盛り上がらないサスペンス。サントラの強すぎる主張。
絵面やアクションは洗練されてます。惜しい。
タイトル「毒戦」ではないのか?
以前公開された香港・中国合作のクライム映画のリメイク版として、本作は、位置付けられていて、謎の麻薬犯罪組織のボス、Mr,Leeを追う主人公である刑事ウォンホの活躍を描いている。
物語の始まりは、刑事ウォンホと彼の子飼いの少女に最後だからと言って、携帯を渡すところから始まる。その彼女が、ボコボコにされたところを発見し、病院に行くが,,,,,,。
Mr. Lee, that bastard sent me a message.
"I killed your rat."
何年も追っていた、年齢も国籍も、そして性別すら謎の麻薬組織のボス、Mr.Lee。そんな得体の知れない奴をどうやって捕まえるのか?と人からも上司からも揶揄されながら必死に捕まえようとする刑事ウォンホの時には荒々しい、またある時は、過激な銃撃戦や麻薬組織とのスリリングな駆け引きを描いていて、韓国の中でも男臭く、濃いい強面が揃っている。その映画の成り立ちからか、この映画のことを韓国版"Neo-noir"と称する方もおられる。
ただし、個人的には、ろうあの兄妹がこのような形で登場し、彼らが耳が聞こえないことをシナリオの中に入れ、またラストにもそのことをかけているのは、この映画のあることのために仕方がないかもしれないが、自分自身いい子ちゃんではないが、気持ちのいいものでもない。しかし、別の角度から見れば、それがかえって監督の映画に対する潔さが光っているのかもしれない。一体どっちなの?
麻薬組織のボスMr.Lee。最初から誰が、犯人かわかってしまう「火サス」のようなものと同じだと言えば言い過ぎか?
アメリカの週刊新聞紙、San Diego Readerによると「 おそらく、私が"ドラッグ・ウォー/毒戦"のほうが好みだったことが、韓国版に対する見方が曇ったのかもしれないとおもっていたが、ところが、私がスクリーンを見ている以上に私の時計を見る時間を費やさなかった。」
交通事故で亡くなったキム・ジュヒョクさんが出演されている。
ただラストの視聴者に映画の結果をゆだねるような作り方は、どうかと思ってしまうのだが.......?
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