「無常観漂うノワール」毒戦 BELIEVER bionさんの映画レビュー(感想・評価)
無常観漂うノワール
雰囲気も重厚だし、画もバッチリ決まっている。たまたまNetflixで見かけて、プレビューからそのまま本編に突入するくらい、自分の大好きなノワールの香りがプンプンしていた。冒頭のヤンキー少女の不審死から麻薬工場の爆破事件は、闇が深い事件を予感させる。
オリジナルは香港映画らしいが、このストーリーであれば、リメイクしたくなるのもよくわかる。
正体不明の麻薬組織のボス「イ先生」、それを執念深く追い続ける刑事が命の危険をかえりみず組織に迫っていく。取引の情報を掴んだ捜査チームがイ先生の組織になりすまして、中国マフィアと接触する。その次は、中国マフィアになりすまして、イ先生に会おうとするのだが、なりすまし方が面白い。切れ方、ヤクの吸い方まで、完コピしての大熱演。正体がバレそうなピンチが訪れても、一か八かのプランで切り抜けようとする。
ある時点で、「イ先生」が誰であるかわかってしまった。わかったら分かったで「イ先生」がどう出るかに興味が湧く。謎解きがメインな作品じゃないからね。
ラストはノワールらしい余韻の残し方だった。
コメントする
kossyさんのコメント
2021年6月8日
bionさん、コメントありがとうございます。
ストーリーは思い出せるのですが、目玉までは思い出せません。怖いから頭が勝手に記憶排除したみたいです。
「目玉、目玉」はやすきよのギャグだけど・・・