「唇に釘付け♥」永遠に僕のもの momo8さんの映画レビュー(感想・評価)
唇に釘付け♥
とにかく、カルリートス役のロレンソ・フェロの唇が可愛くて目が釘付けに…
煙草をくわえてから火を点けるまでの間が堪りません。
彼は新しい時流のイケメン。髪はとても美しいけど顔は整ってるわけではなく、幼児体型で男らしくない身体付き…どちらかと云うと中性的でロリっぽい天使のよう。そんな悪いことをしそうに無い彼が、軽微な盗みから徐々に甚大な殺人を重ねていく。まさにはまり役です。
一方、ゴルゴ13の様な風体のチノ・ダリン演じるラモン。カルリートスとは真逆の長い揉み上げに象徴される男らしさ。そんなラモンの周りは悪人ばかり。(カルリートスの両親は善良な人として描かれてるので、ここも対照的)息子の友達のカルリートスに色目を使う母。盗みを稼業とする薬中の父。そしてラモンをゲイの道へと誘う怪しい美術品収集家。全てのプロットを回収しながら進みます。
そんな二人を中心に思い付くまま悪事をやりまくります。やがて二人の関係はギクシャクし始め、些細な行き違いや疎外感からカルリートスはラモンに苛立ちを感じ最後は凄惨なことになってしまう。
一番の問題は罪悪感が無いってこと。
退廃的な雰囲気と音楽が特に良かった。
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