ピアッシングのレビュー・感想・評価
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【イカレタ性的倒錯者男女のイカレタ関係を描く。村上龍さん、このレベルの作品で本当に120%満足なんですか!】
・リード(クリストファー・アボット)は自らの幼子にアイスピックを向けるが必死に制御し、代わりにSM嬢をアイスピックで殺害することで、欲望を満足させようとするが・・
ー現れたジャッキー(ミア・ワシコウスカ)は、彼以上の性的倒錯者だった・・。いきなり自分の足をアイスピックで突き刺し始めるは、リードにハルシオンを飲ませて、昏倒させるは・・。完全に主導権を握り、遣りたい放題である。彼女の自傷性も露わになる。-
その中でリードがアイスピックで人を刺したい欲求の源泉が垣間見えたりはするが、ストーリー展開が粗いので、ナカナカ付いていくのが難しい作品。
ー彼らの”SMごっこ”は、お互いの体を傷つけながら、続くのであった・・・。
”その前に、スープ飲まない?”-
<村上龍の作品の狂気性を映像化しようと、ニコラス・ペッシェ監督は頑張ったようだが、原作の雰囲気は出せたのかな?
村上龍さんのコメントは「原作者として120%満足しています」だったが、ジャッキーにハルシオンを飲まされたんじゃないのかと、勘ぐってしまった作品。
今作品で一番、強烈だったのは、ミア・ワシコウスカの演技。これは、強烈だったなあ。>
せっかくクロロホルムを自分で吸って練習したのに・・・
いやはや、リード氏、変態でしょ。まぁ、予行演習は必要なのだろうけど、あまり衝動的ではないよね。もう計画立てるという行為自体が変態的なわけで、実際に派遣SM嬢ジャッキーがやってきても戸惑ってばかり。この練習がとにかく笑えた。
ポケベルを使ってることから、時代は80年代かと思われるのですが、音楽がまた微妙に色んな時代を彷徨っていた。ゴブリン風だったり、キース・エマーソン風だったり、AORのようなBGMだったりと、70年代から80年代を行き来していた気がします。冒頭の制作会社ロゴもノイズが入っている映像だし、全体的にフィルムを意識したような古臭い色彩。赤い絨毯なんかはリンチ風だったりします。
実際、自傷癖の人はいるものだし、それを他人にまで実践するサイコキラーだっている。たまたま巡り合った男と娼婦が互いに欲望をぶつけ合うストーリーも確率0%ではないのだろう。しかし、リードの妻モナの心理描写が足りなくて理解に苦しみます。もしや、彼女も人を差す快感の持ち主なのか?そうなると「おまえモナー」という2chっぽいギャグに落ち着くのですが、本編もなかなかシュールなギャグで締めくくられてる。
妄想or回顧シーンもグロくて痛々しいのですが、最も印象に残るのは睡眠薬入れられてドカーンと衝撃音とともに倒れるシーン。あぁ、あの薬はそんなに強烈なのか!?と、試したくなくなること請け合いだ。
痛々しいシーンが多すぎて・・・
殺人衝動にかられた男性が、SM譲を殺害する目的で呼び出すが・・・というストーリー。
サイコスリラーとしては良く出来ているように感じました。
殺人を目的とする主人公、意図不明なSM譲。その展開が興味をそそり、ラストまで飽きさせません。
しかし、自傷シーンを始め、かなり酷いシーンが多く、私は目を背けたくなりました。サイコスリラーなので仕方がないのでしょうが、私的評価はやや低めです。
すべてがゲーム(遊戯)!
現実と幻覚、苦痛と快感、苦悶と笑顔、
すべてが綯交ぜでスリリングな展開。
死を意識させることで生きる喜びをより感じることができる 。
ちょっと風味付けの違うラストランゴインパリみたいな感じです。
ずれながら戯れ合う
村上龍の原作で見覚えのあるタイトルだったので気になった。鑑賞後、頭の整理がつかず謎めいたままだったので、珍しくパンフレットを購入。そして古い本棚にあった原作、15年以上前に買ったと思うが内容は全く覚えていない、を読んだ。おかげで謎だった部分は原作で補うことができた。
その上でだが、少ない言葉で、緊張感のあるやり取りを、原作に忠実でありながら謎めいたままに映像化できているのがいいのだと思った。映画では男性の心理や幻覚、幻聴は描かれるが、女性については隠されているのが原作とは違っていて、それがよりミステリアスであり、お互いの幻想の中でずれながら戯れ合う緊張感を醸し出している。架空の高層アパートの風景も謎を助長する。パンフレットの村上龍氏のインタビューにもあったように、原作の本質的なところをきちんと把握して撮られている。
ただもし原作も知らず解説もなく映画だけを見たとしたら、この謎すぎる何とも言えない気分はどうなっていたのだろうかと心配になる。
エンドロールに荒木経惟の名前があったので気になった。それは主人公のアパートに飾られていた〈若い芸者がスイカを食べている〉写真であった。
内面がズルズルと引き出されて行く、恥じらいを忘れる程。この感じがた...
内面がズルズルと引き出されて行く、恥じらいを忘れる程。この感じがたまらない。
誘導される様に扉が開かれて行く感覚。
突き抜けた先の恍惚って、もしかしたら…。
雰囲気だけで発した中身の無い安っぽい言葉、そんなのを思い出しながら、そんなのも悪くないって思う。
爽やかなラスト
125.計画立案とその計画が脆くも崩れる様は、「バニシング 消失」を思い起こさせる。ピアッシングの映像と音楽は抜群。噛み合わない会話。主人公が抱える闇を映像のみで表現。81分間で描き切る
厨二vsメンヘラ
人をアイスピックで刺したい男がコールガールを殺すことを画策、出張と称して出掛けたホテルでSM嬢を呼んだらメンヘラ女がやってくる話。
サイコスリラーというよりも外してニヤケさせる感じがシュールなコメディだし、セットにBGMにSEに演出と古臭さくダサい感じは狙いだよね。
悪くはないのだけれどユーモアもスリルもサイコも闇も中途半端。
色々と物足りない中で、やっぱり物足りなさはあるものの締め方だけはなるほどねという感じもあったからまあ良いかな。
この二人の出会いは正にハッピーエンディング
激痛をともなうものの、異常な男女が織りなす予測不能の展開にゾクゾクした。
冒頭でいきなり自分の子供(赤ちゃん)にアイスピックを突きつける男(クリストファー・アボット)。美しい妻をもち真面目に暮らしてきたと思われるが、どうやら殺人衝動を抑えるのが難しくなってきたようだ。
殺人を実行すべく綿密な計画を立てホテルに呼び出したSM嬢(ミア・ワシコウスカ)は彼以上に壊れていた。自傷癖とともに他人を傷つけることに歓びを感じるようだ。主導権を握ったミアが醸し出す孤独と狂気が秀逸!
異常であるがゆえに満たされることがなかった二人の出会いこそがハッピーエンディングだと思った。
えぇ~ッ.....?×▲◇※!~.。o○
わたし、宣言します。恥ずかしかな、ノ~タリンです。そしたら☆1なんて評価するなと言われるかもしれないが.......
この映画、よくできたCG映像に加え、役者さんが、異常なシチュエーションにもかかわらず、見ていてそつがなく、また大げさでも過剰でもない、演技をしていて、嫌味をあまり感じさせないものなのだが......!?
しかし、そのシナリオときたら......???? 私の蒙昧な脳みそでは、すでにウニ状態で、能力の枠内を飛び出し、理解も制御も不能な状態になってしまっている。ある人が言っていた。有名な小説の映画化で不当たりとなった場合、その人は小説と映画は"別物”と考えるらしい。そんなことより、それ以前に理解不能な場合は、どうする。
イギリスの創刊から100年に迫ろうかという新聞社Guardianの記者がコメントをしている。「 彼らの世代の中で最も興味深く、微妙でリスクを愛するパフォーマーのうちの2人、アボットとワシコウスカの夢のチームのペアリングはお互いが、大きな欠点を埋め合わせをしている。」またNew York MagazineのVultureエンタメ情報サイト?の記者は「ピアッシングは、愛らしさと狂気の不変の組み合わせである。」Little White Liesという雑誌記者は「この映画は、ちょうどお互いの狂気をもって苦しめあう度合いを増したときに終わりを向かえるという、自分たちをよく見せようとしていて、とてもずるい。」
つい1時間ほど前にインド映画「パドマーワト 女神の誕生」、2時間40分を超える映画を観た後だったが、どちらもどっち⁉
ラストシーンは、本当にしていたら、狂気ものです。
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