「ショーマストゴーオン」ロケットマン くーにー62さんの映画レビュー(感想・評価)
ショーマストゴーオン
「ボヘミアンラプソディ」の大ヒットを受けて、急ごしらえで作られた二番煎じ? 柳の下にドジョウが二匹? てな印象から放置してたんだけど、エルトン・ジョン。スティーブン・キングをして“とてつもない名前”と言わしめた彼の永年のファンとして、これはやっぱり観ておかなければ、と思い直してギリギリ最終週に劇場で鑑賞。
フレディと同じく愛に飢えた孤独な魂の咆吼、という構図はまあ想像通り。濡れ場は「ボヘミアン」より少しだけ踏み込んでいたけど、まだちょっと痛さがあるのはこちらがノンケだからか。ここを美しく撮れる人が出てこないものか。案外、女性が撮るとよいのかも。
ミュージカル仕立ての演出が素晴らしいのは多くの人が指摘しているけど、「ビッチイズバック」で子供時代へスリップする冒頭の高揚感はうまい。うまいといえばタロン・エガートンのボーカル。吹き替えなしだってね。
伝記映画で素晴らしいのは「レイ」が思い出されるけど、あの格調高さはない。本人が存命だから、まだ伝説になり得ないのだろうけど。まだまだ元気で頑張ってほしいものである。
コメントする