「エルトンジョンの世界観を映像にした様な映画。PTAに監督させてみたい」ロケットマン MOTTOさんの映画レビュー(感想・評価)
エルトンジョンの世界観を映像にした様な映画。PTAに監督させてみたい
エルトンジョンってこんな苦悩抱いてたんだぁって、僕みたいな知らない人には良い伝記映画だと思う。ファンからは彼の世界観を映像にした様な映画で楽しめると思う。
ただ一本の映画として中途半端だった気がした。
ミュージカルパートであんまりワクワクしない。多分演出と映像がすごい平凡なんだと思う。「ボヘミアン・ラプソディ」の監督というのが売り込みだが、ボヘミアンは元はブライアン・シンガーが監督していたが降板、代打監督になったデクスター・フレッチャーが今作の監督になった。
フレッチャーは良くも悪くもクセが無いのだろう。今作の演出でそこまで際立ったものがなかった。どちらかというとちょっと臭い気がした。
個人的にはミュージカルパートがエルトンのドラマを薄めてる気もした。ずっとハイテンションだからライブシーンとか映画のハイライトにあまりグッとこない。ボヘミアンでのラストのLIVE AIDの様なカタルシスを感じたかった。
役者陣はとても良かった。時折エルトンかと錯覚してしまう。
可もなく不可もない誰もが観れる映画。ポールトーマスアンダーソンに監督させたら面白そうだった