「欠点らしい欠点のない良作」劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん _イッセーさんの映画レビュー(感想・評価)
欠点らしい欠点のない良作
原作、ドラマ未視聴、FFにも特段思い入れはないですが、オンラインゲームをテーマにした作品は外れがないのと、予告を見てなんとなく感動できそうなので観てきました。
ギャグとシリアスと感動の配分が丁度いいです。強いて不満を言うなら若干尺が足らないような気もしますが、無駄なく圧縮されてるのでテンポがよく何度も観れるのでそこは評価が分かれるところかと。
この映画の個人的な見所は二点、一つ目はオンラインゲームのグラフィックをそのまま流用して、"俳優ではない"原作者の操作するキャラに声優がアテレコすることで、仮想世界でドラマを構築するという画期的な試みを行っていること、これは驚愕しました。
3DCGの質はハリウッドと比較したらハリボテも同然ですが、将来的にオンラインゲームのアバターでドラマが作られる時代が来るかも…!
そう予感させる次世代映画のver.0.1と言っても過言ではない作品でした。
もう一つの見所は、作中BGMがほぼFFの流用なので、特に何でもない日常パートですら無駄に壮大なので観てて飽きません。
そして作品の肝であるFFですが、マニアしか分からないような用語や売促的ゴリ押しはなく、かといって非ゲーマーに媚を売り過ぎてゲーム設定を蔑ろにするでもなく、飽くまで親子ドラマの引き立て役として脇にいるので安心して観ていられます。
多少なりとも興味を持たれた方は是非ご覧になって下さい。
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