「バトルシーンは良かったが深みが欲しい」僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング Daiki Sugiyamaさんの映画レビュー(感想・評価)
バトルシーンは良かったが深みが欲しい
アニメだけ見ていたが、内容はだいたい理解出来ました。絵に迫力があり見応えがありました。
クラスメイトの一人一人が活躍していたと思います。
島には教員か大人がいるべきだと思いました。世間が不安定な情勢なのに高校生だけでいいのか。本州にいたヒーローには、あれだけの危機を察知する人がいなかったのか。不用心すぎたと思います。
少年漫画だから仕方ないのだとは思いますが。
クラスメイトたちは戦うことを選択しました。負けたらどうするか、逃げるべきではないのか、大人を頼るべきではないのか、そのような討論を委員長や教員としなかったので、高校生たちの思い上がりに見えました。止められても戦おうとする熱い理由が欲しかった。オールマイトが島に来た時も、褒める前に高校生だけで戦ったことを叱るべきだと思う
敵が狙っている子供達を最終決戦地に連れて行くべきではなかった。映画として見せ場を作れただけで、能力を使うでもなくピンチにしかなっていなかった。
敵も人々から奇異な目で見られていたのだろう。戦う理由があったのだろうが伝わって来ず、ただの悪役にしかなっていなかった。敵なりの正義、本当に正しいのかと考えさせる場面も作れたと、思う。序盤で敵の1人が倒されたり、三人まとめて戦いに来たり、敵が頭がいいように見えない。
最後はあの子供の個性を生かして敵を倒せばよかったと思う。それだけの力があれば、敵が狙ってくる理由にもなったと思う。
こんなに戦闘シーンの書き方に見応えのあるアニメはなかなかないと思う。しかし無鉄砲な高校生と、頭の良くない敵が戦っていると思うと、冷めてくることもあった。もっと話に深みが欲しかったし、深く作れれば名作になったと思う。