いなくなれ、群青のレビュー・感想・評価
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一つ一つの言葉の重み
大好きな横浜流星が出ると聞いて、小説も買った。
しかし、あえて小説は読まずに鑑賞した。
結果としては難しかった。
ラスト20分に全てが詰まっていた。
しかし、それを覆すほど面白かった。
不思議な世界観で今まで見たことの無い映画。
そして、これからも見ることがないだろう。
劇場には自分1人だった。
あえて、ネタバレはしない。ぜひとも見て頂きたい。
七草が言う言葉が全て刺さる。
皆若手にも関わらずとても上手。
このような映画は大体ガッカリして終わることが多いが、そんな事が起きず感情移入することができた。
映画館でしか見れない美しさと、映画でしか表すことの出来ない迫力。
1度映画を見て理解するのは難しいと思う。
なので、自分は小説を見て改めて評価させていただきます。
大切に撮られた良作
不思議で美しい青春恋愛映画。飯豊まりえの魅力が200%詰まった映画。
不思議なストーリーだけど自分は好き。きっと原作も素敵なストーリーで、監督さんも原作が大好きなのだろう。大切に撮られた作品だということが伝わってくる。こういう丁寧な映画が好きです。
原作を読まずに
観に行きました。
横浜流星さんのナレーションと美しい風景から、物語に引き込まれていきます。
よくある胸キュン青春映画では、ない所が好きです。
七草とナドのテンションの低い会話のシーンが良かった。
しかし、真辺に対する七草の大きく強い愛も感じられます。
原作をよんで、もう一度観に行きたい。
もっといろんな場所で上映して欲しいです。
原作は読んでいません。 序盤あたりは「肌が白い人が多いな、美男...
原作は読んでいません。
序盤あたりは「肌が白い人が多いな、美男美女が多いな」と思うことができるほど、つまらないと思います。のめりこまさせるほどの内容ではなかったです。ところどころ難しいと思う場面もあります。しかし、画が全体を通してきれいなので、盛り上がりの部分までは画を楽しむこともできます。セリフや言い回しも上手いなと思うところもありました。
恋愛ものを扱った青春というよりかは人との距離感や関係の悩みまたアイデンティティの確立を扱った映画だなと感じました。個人的に「恋愛を扱えば青春だ」とは思わないので、そこも良かったと思います。
原作での魔女の扱いはわかりませんが、もうすこしバックボーンが欲しかったです。
1回しか見ておらず理解できていない部分があるので、2回目を見るか原作を読むか、しばらく考えたいと思います。
台詞回しが聞くに耐えない
小説じみた青臭い台詞が観ててつらい。
映像化するにあたって脚本家は自然な掛け合いになるように仕事しなければならなかった。あんな台詞じゃベテラン俳優が演じたとしても臭くなってしまう。
小っ恥ずかしくて (そして演技も若すぎて) 大人が見れるような映画じゃないです。
映像美と実力のある若手俳優さん達
4回鑑賞時点での感想。
とても不思議な映画です。ストーリーは原作未読であると最初はわかりにくいかも知れないが、観れば観るほど新たな発見が出来る映画。
若い学生世代より大人になってしまった世代の方が、映画を観ながら自分の失くしたものを心に浮かべ、より胸に響くのかも知れない。
時には恋愛映画のようであり、時には青春の群像劇、そして視点を変えて深く見ると母性の物語にも思える。
その時、観る方が置かれている立場・状況によって様々な解釈も出来る何度でも楽しめる映画。
そして、なんといっても映像美。その美を確かなものにしている俳優さん達に脱帽です。
横浜流星くんがこんなにも雰囲気を出せる俳優さんだと知って驚き、
特に堀役の矢作穂香さん、佐々岡役の松岡広大さんにの演技には目を見張るものがあった。その他の役者さん達も皆さん上手い!
ファンタジーな階段島なのに、「そこに居る」人々を愛おしく思えるほど自然に演じていた。
音楽も素晴らしい。主題歌のMVは原作の4巻をもとに堀視点で撮られたとのこと。こちらも切なく美しいので必見!!
まだまだ何回でも観たい映画。
ピストルスター
こんなに美しい映画をスクリーンで観れてよかったと思いました。あまり二回同じ映画を観たいと思わないのですが、これはまた絶対スクリーンで観に行きたい。
映像の撮り方、出演者の方、脚本、景色や音楽どれをとっても美しいです。
日本の良さを思い出したような気がします。
横浜流星さんの、聞き手が小説を読んでいるような、世界観のあるナレーションもすごく心に響き、飯豊まりえさんの理想を追い求めるまっすぐな美しさに胸を打たれました。
飯豊さんの真辺も、横浜さんの七草も、いましか撮ることができなかっただろうなと思います。
彼らの複雑な心情に、途中何度か泣かされました。期待以上の作品です。
一人でも多くの方に観てほしい。
監督、キャスト、スタッフの皆さま 素敵な映画をつくっていただきありがとうございました。
青く美しい儚げな世界
美しい映像、美しい演者たち、美しい音楽、美しくも儚い世界。
とても心地よく世界観に引き込まれ、文語体の台詞の響きも耳に気持ちよく、若い演者による青春物語に留まらず、自己肯定への旅をありありと見せつけられる。
今この自己葛藤、自己肯定の真っ只中の若者も、その過程をとうに通りすぎてしまった我々大人も、全ての人々のかつての姿が階段島にはある。儚くも優しい世界。私にとっても、階段島にはお迎えに行きたいかつての自分が確かにいた。
真鍋に、堀に、七草に、佐々岡に、かつての自分の欠片が見いだされる。
自分自身に迷いをもったことのある全ての人が、この作品を見て己を振り返り、幸せになって欲しい。
美しく優しい世界に涙を流しながらも、希望の光を見いだせる。誰もが考えさせられ、幸せになれる結末。原作はまだ続きがある。この美しい映像の続編が作られることがあろうとなかろうと、私の心のなかでこの映像と声、音を伴って物語は続いていく。
若き演者たちの演技の確かさ、嘘偽りの無い存在感、風の音も、声色も、全てが美しく夢のような作品。是非劇場で。
切なくて美しい(原作を読んで観るのがおすすめ)
原作と飯豊まりえさんのファンなので、必ず観ようと思っていた映画です。
作品中の出来事は映画オリジナルのものが多いですが、原作の設定をわりと忠実に踏襲しているので違和感なく観れました。飯豊さんも真辺由宇役にぴったりで良かったと思います。
ただ、原作を読んでいない人が観た場合、彼らがこの島に来た(来ざるを得なかった)理由や切なさが充分に伝わるか、少し心配。実際、完全に勘違いしたレビューもありました。そこがこの物語の核なので、多少説明的になったとしても、もう少し丁寧に描いたほうがよかったと思います。
とは言え、横浜流星くん、飯豊まりえさんはじめ、キャストの人たちの存在感や演技は素晴らしく、映像もどこか陰鬱ながら美しい。私としてはとても印象に残る作品になりました。原作ファンや、原作を読んでから観るなら、文句なしにお薦めです。
くら〜い青春映画
若手キャストたちはどんなかと思い、原作まったく知らない中での鑑賞。
仕方ないですが、若者の芝居がまだまだでした。こういう世界観はキャストに演技力や個性的な魅力がないと観る方もなかなか難しい。ナド役と、豊川役の2人は存在感があってよかった。
後半の映像美のおかげで、なんとか観終わることができた作品。光や青、緑が幻想的でよかったです。
大人になるって過去という青春を乗り越えることなんだよ、ってメッセージだったのかな。う〜ん。
何かあるような雰囲気を醸しながら、大して何もない作品というのが言い得て妙。映像美もあり★2.5
このレヴューはどうしようもなく、つむぎたい気持ちからはじまる
ここに書くのもどうかと思いますが、言葉にするのがためらわれるそんな作品でした。
好き嫌いはあると思いますが、それは、言葉の表面を捉えて文字通りに作品を理解する人か、言葉の裏側にある真実を頼りに作品を理解するかによって違いが出るものと考えます。
この作品は、間違いなく後者よりで、しかも原作を読んでいると、カメラワークや色使い、台詞の回し方など感嘆の唸りが絶えるところ知りません。
ただ、それ故か、登場人物の台詞に聞き取りにくい場所がいくつかあることも否めません。
作られた世界であるにもかかわらず、誰もが経験した過去をここまで色鮮やかに描くことができる作品はそう簡単に出会えるものではないと考えます。
異論は多くあるでしょうが、共感も多い作品であると思います。
願わくば、このメンバーで原作の映画化も、と思いますが、これ以上のものは流石に難しいのではと思います。
いずれにせよ、横浜流星の七草、飯豊まりえの真辺由宇などなど……。
日本映画、まだ捨てたもんじゃないな。そう思わせるような作品でした。
最後に、
「よくわからない!」と言う人はもしかすると階段島に自分を捨ててきたのかもしれませんね。
個人的には今年最強作品。
「飯豊まりえ」がいい
松嶋菜々子の様な、ガッキーの様な、不思議な魅力を感じる
今後の活躍に期待したい
バイオリニトのくだりと、七草はもちろん、ナドがよかったなあ
…てか、全編よかった
たぶん、もう一回観に行く
実写化は少し無理がある
原作ファンだったので観に行きました。
原作は表現の言い回しが多く、小説だからこそ感じ取れる雰囲気であったり、不思議なファンタジー感のある作品だったので、映画化する前からかなり不安ではありました。
自分は内容を理解した上で観に行ってますが、それ以外の横浜流星目当てで行く女性であったり、原作未読の方が観ると終始意味不明かもしれません。
映画序盤は予想通り退屈です。終盤にかけて徐々に盛り上がっていくので、そこは良かったんじゃないかな。
キャストも悪くはなかったけど、七草とナドがイメージと少し違うかった。
これが実写じゃなくてアニメ化ならまだ良かったと思いました。
人口2000人程度なのに、高校はあるし、タクシーもいる。
ミステリアスな雰囲気の予告編によって楽しみにしてましたが、謎の解明どころか色んな解釈ができるために、すっきりしないまま終わった感じです。みんなどうやってこの島に来てしまったのかも知らないけど、十分順応してしまい、シンプルライフを楽しんでいる。ネットは受け取るだけだし、新発売のゲームも3日遅れるし、なんとなく島流しにあったような気分なのに。
ファンタジーと冒険ものジュブナイルといった雰囲気だったけど、脳の中の一部分という言葉によって、これは全て脳内イメージなんだという見方をしてしまいました。つまり、自分の一部を捨てた人たちの脳内階段がそれぞれシンクロしてしまった世界。バーチャル世界を島で過ごすレディプレイヤー1といったイメージで。すると、もうその考えに支配され、魔女なんてどうでもよくなってきました・・・
しかし、VRだと考えると、展開がどうも緩くてしょうがないのです。魔女をやっつけるために武器も持たないし、落書き攻撃しか手段がない。逃げようと思っても戻ってきてしまうってのも、ゲームやりすぎ少年・佐々岡の手に落ちた気分です。
幻想的なたんぽぽ(?)が夜空から降ってくる終盤に、もしかして島に住民を繁殖させるかのような隠喩もあったのでしょうか。世の中に現実逃避したい人、自分のいやな部分を捨てたい人がいっぱいいるのでしょうかね・・・島のますますの繁栄を望みます。
☆★★★ 前半 ☆☆☆★ 後半 原作未読。簡単に。 原作未読の為か...
☆★★★ 前半
☆☆☆★ 後半
原作未読。簡単に。
原作未読の為か、前半はさっぱりと理解出来ず(´-`)
後半になり、やっとこの島の住人には《自分探し》とゆう重荷を背負っているのが分かって来る(主に高校生しか出て来ないのがアレだけど)
主演の男の子に横浜流星。
若い女の子からの批判を覚悟に、一言だけ言わせて貰えば。感情表現が全く出来ないのがちょっと。現状では、単なる人気先行としか…。
対する飯豊まりえ嬢。元々まりえ嬢目当てで観に来たくらいなので、多少は贔屓目な意見なのだが…。
う〜ん、普通!(-_-)
これまで、『暗黒女子』の悪女役であったり。『きようのキラ君』や『トラさん…』でのコメディエンヌ振りには見るべきものが有ったのですが…。
どうやら、まだシリアスな作品には向いていないのか?
逆に若手の女優さんでは。バイオリン少女役の中村里帆ちゃんに、将来性を感じる演技で目に付いた。
おじさん早くもチェック!チェックっと٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
ところで、魔女に支配された島…って設定でしたが!本当の魔女は一体誰だったのでしょう?
一応は推理しながら観ていましたが。映画的な目線で言えば…。
あの子なんじゃないの?…って、思っちゃいましたが!
そこのところはどうなんでしょう(u_u)
2019年9月8日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン7
【透き通るように美しい”蒼”を基調にした映像が印象的な異色の青春ファンタジームービー。切ない想いを抱える青年を横浜流星が抑制した演技で魅せる作品。】
章立てで物語は進む。七草(横浜流星)のモノローグを織り交ぜながら・・・。
プロローグで語られる<階段島、魔女> という蠱惑的な言葉に惹かれる。章が進むにつれ、<ピストルスター>という新たな言葉が呟かれる。
階段島から、生徒が忽然と消えても、先生はにっこり笑い、”失くしたモノが見つかったのね・・・”と言い、気にする素振りを見せない。
七草が”何故・・”と呟いた真辺(飯豊まりえ)が、階段島の高校へ転入してから、物語は面白さと、ミステリー要素を増していく。
<うーん、面白いぞ。この作品は・・・。(独白)>
ミステリー要素を巧みに織り込み(魔女に会うための階段の落書き犯に間違われた少年はいつもエドガー・アラン・ポーの文庫本を読んでいるし・・)、多くの少年少女が成長する過程で抱えるテーマをある形で具現化し、さらに秘めた想いを微妙な匙加減で塗し込んだストーリー展開と少年少女が口にするセリフの数々が秀逸である。
更に、「青の帰り道」で瞠目した横浜流星さんの抑制した中にも強い想いを込めた演技に驚き、飯豊まりえさん始め、若手俳優さんたちの煌びやかな姿に魅入られた2時間であった。
エンドロール途中に一瞬挟み込まれたシーンも印象的な少し異色な青春ファンタジー映画の良作。
<この作品が醸し出す独特の雰囲気、世界観は、「1999年の夏休み」の不可思議で幻想的な世界観と抒情性と通じるモノであるなあ、と思った作品。
アニメ漫画原作の青春映画とは明らかに一線を越えたレベルの作品でもある。>
<2019年9月8日 劇場にて鑑賞>
真っ直ぐに生きる女の子を、好きになったらば。
やっられたー。全長105分。ミステリーと聞いてミステリーを期待しながら見ていた。あ。これ普通の恋愛もので終わる気だ。と気づいた時点では、まだ舐めてました。ビニールチューブだと思って片手ではねのけようとしたら、中実の鉄棒だったでござる。げ、これ何時までも思い出しては泣かすヤツじゃん。なので途中退席せずに、きちんと最初から最後まで見ましょう。
前半酷いです、正直なところ。「なんやコレ????」。どっかの活動家みたいなセリフ。置いてけぼりになりそうな芝居と展開。15分過ぎたあたりから、テンションは下げ下げ下げの右肩下がり。委員長の登場シーンだけテンション上げ。出番過ぎたらダダ下がる。もうそろそろ勘弁してくれよ。今日のお昼は何にしよう。これ映画にしちゃダメなやつじゃないんか。どう落とすんや、Stairway to Heaven??? そのオチだけは止めろよ。等々。もうね、ネガティブ一色の頭の中で、委員長のメガネ萌えショートカットだけがポジティブ。
これがですね、気づいたらですね、「かなり込み入ったラブ・ストリー」にギアチェンジなんかしちゃってる訳です。そもそもミステリーじゃなくってファンタジーだったし。ファンタジー要素ネタバレ以降の、七草と真辺の全力殴り合い的な告白合戦が素晴らしい。と言うか、飯豊まりえが良かった。いや、前半のクソっぷりな展開も何もかも、全ては終盤の「めちゃくちゃ泣かす愛の物語」に繋げるための準備運動。ちょっと長いけど。
撮影が良かった!画は無茶苦茶綺麗です。「海岸」の美しさには目を奪われました。真辺が登場したファーストシーンは、額縁に入れて飾っておきたいくらい。真面目にポスターにしてくれないかな。Digital 処理がキッツイなぁと思ったのは2か所くらいの夕刻のシーンで、ちょっとコントラストがきつくて人物の顔が怖かった。いや、この処理、ホラー系。全般的には、狙いのある構図が多くて好きでした。
しっかし、最近の恋愛ものは、ここまで込み入った手を使わなければならないのかと。大変やなぁ。それを考えると、ベタでストレートな「短命悲恋もの」に製作者が走りたくなる気持ちも分る。そんなファンタジー・プラットフォームの青春感動大恋愛物語、いや恋愛、っていうか、男女の友情感も強くて、その爽やかさも好きです。
良かった。とっても!
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