CURED キュアードのレビュー・感想・評価
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ゾンビ映画では良識ナンバー1
ですが当然地味になるわな。
ゾンビに噛まれるもたまーにヒトに戻る奴もいる。
ヨカッタよかったってならずに
お前に俺の家族は殺された。って云われなき差別を受ける。
まさにお前コロナやってんやろ、こっち来んといて
と今風そのもの。
内面の描写多く正直退屈でした。
60点
アレックスシネマ大津 20200618
展開が遅すぎてついていけない
ゾンビから回復し、人間と共存するが上手くいかない物語。
ちょっとダラダラの進み具合に感じてしまって始まって1時間耐えたが断念(ToT)
面白かったと思った人はいたのでしょうか。どの辺が聞いてみたい。
【ウォームボディーズ】のだんだん人間に変化していく作品のほうが面白い
感染が収まった後を描く着眼点がいいと思います
よくあるゾンビ映画と違って、収束後の世界を描くのは珍しいと思って、見てみました。
思ったより見応えがありました。
重いトーンだけにならず、ゾンビ映画らしい、ドキドキ感もあり、記憶が「ある」ことが残酷、というのも面白い切り口と感じました。良かったです。
CURED
今年26本目。
今だからこそ観るべき映画だなと思いました。 街にウイルスが蔓延し、感染者が続々と出る中、治療された患者をどう扱うか、また感染者をどう扱うか。家族の気持ちはどこにいくのか。
これは、何に対しても一緒で例えばコロナもそうだし、差別されて(る)きた人々に対してもそうだと感じた。
治療法がある、それだけで一安心するのに、やはり心の何処かでは本当に大丈夫かどうか、不安がある。
例えば、感染症にかかってしまって治療法はあるのに差別や偏見があるためその事実を隠さなくてはならない。本人も辛いし、家族もどうしたらいいのかわからない。
この世から差別や偏見が無くなるのは無理だと思うけど良き理解者がふえたら生活しやすくなるなとそんなことを考えた作品でした。
※不快な表現があったらすいません。
※個人の価値観で批評しています。
ウイルス禍で問われる、人間の本質。今の時代に観るべき映画。
【賛否両論チェック】
賛:凶暴化してしまうウイルスからの回復者達の姿を通して、彼らを恐れ迫害する人間の浅ましさや、そうした状況で回復者達がどのように生きていくのか、それぞれの人間としての本質を問われるようなストーリーに、改めて深く考えさせられる。
否:メインは主人公達の人間ドラマなので、パニック映画を期待して観ると、肩透かしを食らいそう。急に驚かせるシーンもやはりあるので、苦手な人にはあまり向かないかも。
分類としてはゾンビ映画ですが、他の作品とは明らかに一線を画す、異色の人間ドラマが描かれています。なので、普通のゾンビ映画のようなパニックはあまり描かれていません。
ウイルスに打ち勝って回復した者達が、凶暴化していた時の悪夢に苦しみながらも、なんとか社会復帰をしようとする中で遭遇する、健常者達からの差別や嫌がらせ。そうした環境下に置かれてしまった彼らが、それでも大切な者のために必死に耐えて生きていくのか、それとも自らや愛する者を守るために剣をとるのか、それぞれの選択を迫られていく姿が、切なくも考えさせられてしまいます。
そして感染者やその手助けをする人々を恐れ、迫害してしまう社会の構図は、どこか新型コロナウイルスが蔓延する現代社会と共通するものがあるような気がしました。
グロシーンや急に驚かせる演出も少しありますが、それらを差し引いて考えても、今まさに観るべき映画だと思います。是非ご覧になってみて下さい。
ゾンビだった時の記憶
ゾンビ映画は無条件に茶化していい、とわけではないが、この映画は面白を求めて見るゾンビ映画とは少々趣が異なる。そこで好き嫌いが別れる気がする。
確か某漫画で巨人になった時の記憶があるかどうか少し話すシーンがあったと思うが、こちらは病原菌に対抗できる治療法が見つかり、ゾンビ時代の記憶を残したまま意識が復活してしまう。十中八九その記憶は消えてほしいはずだ。でも回復するまで、自分には選択肢がない(なぜなら治療されている際は正常な判断ができないから。)
それと噛まれるとゾンビになるという設定が、かなり吸血鬼的な意味合いで使われている。その設定もいろいろ考えさせられるが、ゾンビファン的には純粋にゾンビではなく、別なものの象徴として存在することを嫌がるかも。
中途半端
ゾンビ映画の体を借りた社会派スリラーという指向性は悪くないと思う。
ただ、いかんせん全ての描写が薄い。また、回想シーンで同じコマを何度も使い回したりしていて、いかにも低予算で撮ったのが観ている側に伝わってきてしまうのが致命的。
その低予算の象徴が尺の長さ。この内容なら95分では短過ぎ。
少し手厳しいかも知れないが、新人監督にメガホンを取らせるのなら、内輪でコンペをしてから商業ベースに乗せるべき。まぁ、誰が監督しても厳しいほどの低予算なのかも知れないが・・・
消えない傷と記憶
ゾンビパンデミックが起こった世界が舞台。治療法が見つかり、一部はゾンビから元の人間に戻った、「CURED」として社会復帰を目指していたが、不信感をぬぐい切れない国民とCUREDとの間に起こる軋轢を描いた作品。
CUREDは、ゾンビだったころの記憶が残っている為、それに蝕まれ苦しむ主人公。ゾンビに襲われ死んだ兄弟の妻である義姉、甥とともに生活していたが、同じくCUREDである友人の不審な行動により歯車が崩れ始める。そして兄弟の死の真実が…。
ここの所、飽和状態(⁉)にあるゾンビ映画の中では、異色を放っていると言える本作。
序盤から中盤は、CUREDと国民、政府それぞれの存在と関わりや、主人公の苦悩について描かれ、終盤はお約束とばかりにゾンビパニックが町中を襲う。
全体を通してどうだったかと聞かれれば、面白かった映画と言えるが、HP等を見る限りでは、(ゾンビという壮大なフィクションではあるが)パニック状態での政府の在り方や、差別問題等をメインに扱った映画のような印象を受けたが、そういったメッセージ性はそれほど感じられなかったし、かといって往年のゾンビ映画のようなドンパチ、スプラッターを推しているようにも見えず、もう一つ起爆剤が欲しい感じ。
本作の伝えたいところ、見せたいポイントというのが何なのかイマイチわかりずらかった。
とはいえ、なかなか独特な映画ではあるので、スカイラインやアイアンスカイのように、忘れた頃にフッとレベルアップした続編が観たいとも思った(ジャンル全然違うけど笑)
回復者たち
もう二度と「人肉食べられるし死なないからゾンビになりたーい」なんて軽々しく言えない…。
なんたる絶望感とやるせなさ。
誰のどの目線になっても辛くて、誰のどの気持ちもわかるような、わからないような、わかりたくないような。
そしてなんたるタイミング。
現実的にパンデミックが起きている世界で、満員の小さなスクリーンの中この映画を観るしんどさ。
こんな時でも映画を観に出てしまう私の浅はかさ。後ろの方でしきりに響く咳の音にちょっとビビってしまう自分が嫌になる。
「回復者」の設定がキツすぎる。
化物状態の記憶が消えないままなんて。何もかもわからないまま暴れまわって、何もかもわからないまま戻れたらいいのに。
いやそれもしんどいか。周りに疎まれ恐れられても身に覚えが無いなんて。
治療が完了して街に戻っても差別的な扱いを受けてしまう回復者たち。
何が一番キツいかって、彼らを差別し遠ざけたいと思う気持ちを強く理解できること。
生まれた場所や肌の色で差別するのとはまた違う、現実的な恐怖感や嫌悪感があるわけでしょう。
大切な人を失った当事者なら尚更。
今まで通りにいられる方が不思議なくらいだと思う。
「感染者」の動きが印象的だった。
気になるのは感染者同士の挨拶みたいな仕草。
お辞儀し合うような、互いのにおいを嗅ぎ分け合うような、人間味のある仕草。
意識があることを表しているのかもしれない。
人を襲うときの動きは普通に怖い。あの状態で意識があるって、一体どんな気分なんだろう。もっと詳しくインタビューしてみたい。
ただ、設定の面白さのわりに盛り上がりには欠ける作品だった。
非常に興味深いことが次々と起こっているのに、あまりに辛気臭すぎる空気感からダラダラして感じてしまう。
所々で強めの緊張が襲ってくるのでなんとか持ち堪えてくれたけれども。
ドクターとジョーの二人がとても好き。哀しい運命、献身的な姿、涙目のキス。
アビーとセナンの微妙な関係性も好き。
終盤でセナンが馬力出して頑張るところ、本当にグッと来た。
ゾンビモノの作品はたくさんあるけれど、こういう少し変わった視点を持つ映画は特に好き。
感染力の強いウィルス、嫌だなあ。
さて、現在進行形のパンデミックはどんな終焉を迎え、どんな未来が待っているのかしら。なんていつまでも他人事なこと言ってる場合じゃないって、分かってはいるけどもさあ…。
笑うに笑えない、こんなゾンビは嫌だ
コロナ禍のさなかに鑑賞ということになってしまい、どうしても今の状況に置き換えた見方になってしまいました。
たとえば、近所にあのクルーズ船から帰宅した人がいる、とか、卒業旅行などで子供がヨーロッパから帰ってきたばかりの家庭における家族間の疑心暗鬼な心理とか…若年層は症状が出にくいし、潜伏期間が長いと聞かされているので親としても不安になるはずです。
でも、この映画から汲み取るテーマを、差別や排除に比重を置くのではなく、犯した罪に対しての〝赦し〟について、と捉えてみると少し違う景色が見えてきます。
たとえば、たくさんの死傷者が出てしまった列車の脱線事故において、その運転士にとっては理不尽で避けられなかったのだと思えるような理由があったとしても、被害者家族にとっては取り返しのつかない事態の結果を受け止めるしかないわけで、加害者側の事情などは言い訳にしか聞こえない。
加害者側の贖罪、被害者側関係者の心の置きどころなどについて、なんとも言えないやり切れなさを感じています。
こんなに人間臭いゾンビだと、殺られていくさまもなかなか正視できませんでした。
パルチザン
メイズ・ウイルス=ゾンビウイルスが大流行した6年後、治療薬が開発されゾンビが治る様になった世界で起こる差別問題の話。
ゾンビだった頃の記憶もあるし、ゾンビだった時も意識はあったというところから、忌み嫌われて差別を受けて、収容所から出て来ても迫害されてなかなか人間らしく暮らせない社会という設定からの、人権問題を語るストーリー。
ホラーじゃあるまいし、突然の大音量で驚かす演出やゾンビ時代のフラッシュバックを交えつつ展開していくけれど、ゾンビの名を借りた人権問題論議がずーっと繰り返されて面倒くさいしテンポが最悪。
そんな堅苦しさがあるのに、回復者はもうかからない…ってことは抗体があるはずなのに、治療薬はあってもワクチンはないのですね。
とか、理屈で考えるとダメになる矛盾。
ラスト20分ぐらいはまあみられるけど、それも中途半端だし、メッセージはわかるけれど映画として退屈だった。
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