シンクロ・ダンディーズ!のレビュー・感想・評価
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傑作ではないがほっこり
できすぎの妻と思春期の息子に邪険にされてる
中年男性。
仕事はあるけど特別出世してるほどでもない。
ひょんなことからおじさんばかりの
シンクロチームに入ることになってから
人生が楽しくなってくる。
こういった巻き込まれ型の人生賛歌な作品は
珍しくなくあるものの、
それでもやはりしょぼくれた姿から
生き生きと変わっていくのを観るのは楽しいもので。
家族も仕事も恵まれてる(はず)だったのから
本当に心から愛する家族と仲間を得ていく。
ちょっとした笑えるスパイスもあるのが
イギリスのコメディらしくて
自分はそこがツボにはまって好きだ。
決して傑作や名作にはならないけれども
楽しい時間を与えてくれる良い作品。
ウォーター・ボーイズ中年版
頑張れ!中高年!と、自分のことは棚に上げて観た。結局はスーザンの言う「おバカ」が彼らを表現していた。映像的には面白いカットがいくつもあったけど、水の中の映像が綺麗だったため、プール通いしたほうがいいかなぁ・・・などと思ってしまった。
様々な職業、それぞれの抱える問題、そんな男たちの集まりだったが、プールのことは口外しないなどのイギリス紳士らしい規則もある。主人公エリックは会計士で、妻ヘザーは地方議員に当選したばかり。同じ議員との浮気を疑ってしまい、居づらくなって家出・・・。他には妻を亡くした初老のテッドや、不倫が原因で全財産を失うことになったルーク、警察に追いかけられるトムetc.
エリックは、単調な仕事の中で妻の立候補について関心を持たなかったのか?その辺りからすでに不仲になっていたと思うのだが、息子たちのナイスプレーによって救われた感じ。いい息子じゃん!
とにかく中高年の応援讃歌といったイメージが残るけど、笑えるところがピリッとしてなかった。逆にシリアス面で、テッドの気持ちや他のメンバーの問題も少し描いてほしかった気がする。息子もミラノに行けばよかったのに・・・とかも。
イギリスのおじさんは最強
主人公は政治家となった妻とは倦怠期で、人生に疑問を持ち始めた。
そんな時、プールでシンクロをやっているおじさんたちと出会う。
次第にチーム感が生まれ、気持ちが前向きになっていく。
イギリスのおじさん連中はコメディをやらせると抜群に面白い。
【単調な会社生活と行き詰った家族関係に閉塞感を感じていた中年男は思った・・。”♬生きてるって何だろ、生きてるってなーに♬”By ファンク兄弟のテーマの”アレンジ”が脳内に流れた作品。】
ー今作公開前、フランス映画の「シンク・オア・スイム」を楽しく鑑賞。数か月後に、ほぼ同じテーマを扱った劇場公開された今作を”物理的制約もあり”劇場での鑑賞を見送った・・。
今作鑑賞後の極私的結論:”しまったあ・・、劇場で観たかったなあ・・。”
■簡単な粗筋
・会計士として単調な毎日を送るエリック(ロブ・ランドン)は地方議員に当選した妻ヘザー(ジェーン・ホロックス)が生き生きとして生き、同僚の議員との仲を邪推し、拗ねて家出する。
-しょーがないなあ・・、エリック。ちょっと、格好悪いぞ。-
・そんな中、エリックは公営プールで中年男性達のシンクロチームと出会い、得意の数学を駆使しつつ、シンクロの面白さに目覚めていく。
■今作の魅力
1.個性的なシンクロメンバーのキャラ立ち
・リーダー的立場のイケメン、ルーク(ルバート・グレイブス:妻と離婚し、慰謝料を取られ、しがない船上暮らし。幸せだった頃の娘達との写真をさり気なく、船内に飾っている・・。)
・最年長、テッド(ジム・カーター:良く出演をOKしたなあ・・、良い)
・謎の青年トム(何故か、保護観察中)とトムの保証人でぽっちゃり体系のコリン(ダニエル・メイズ:「フィッシャーマンズ・ソング:良作です。」で、漁師たちの人柄に触れ、目覚めていく都会の音楽プロデューサーを好演していた・・)
2.単調な日々を送るエリックの姿の描き方
・妻との関係性が、ギクシャクしていく。息子からも・・。
・日めくりカレンダーを使った、無為な日々の描き方。
- 笑顔がないロブ・ランドン演じるエリックの無気力な姿。顧客にも暴言を吐き、職を辞す。”辛い日々だな・・、若干自業自得な感はあるが・・”-
3.シンクロチームのルール
・全てはプールの中で
・私生活を持ち込まない
・個の力がチームの力
- 良いなあ・・。良い組織の鉄則である規律規範を保つキーワード・・-
4.彼らを率いるコーチ、スーザン。シンクロのトップ、スェーデンチームの選手が恋人。最初は優しいが、徐々に熱が入り・・。
◆そして、彼らは”非公式ながらも開催される)男子シンクロ世界大会に臨むのだが・・
・試合前の緊張感漂い、悲愴な意見を言うメンバーも出る中、彼らに生き甲斐を授けられたエリックが言った言葉
”妻からも、息子からも、仕事からも逃げてきた・・。けれど、みんなは逃げない方法を教えてくれた・・”
◆世界選手権後の彼らの姿も良い。
・ルークはスーザンに勇気を出して・・。手荒い仲間たちの祝福。
・エリックも、公共図書館を守ろうと頑張る妻の前で、仲間たちとパフォーマンスをする。驚いた妻ヘザーが、彼に取った行動・・。
<中年の危機を乗り越えようとする、おじさんたちが頑張る姿が可笑しくも、なんだか心に沁みた作品。>
■蛇足
・冒頭に記載したように、今作の少し前に劇場公開されたフランス映画の「シンク・オア・スイム」と見比べると、何となくお国柄の違いが分かるような気がします・・。
勘違いの嫉妬で暴走した会計士のおじさんが、シンクロメンバーに加入し...
勘違いの嫉妬で暴走した会計士のおじさんが、シンクロメンバーに加入し、仲間達と共にシンクロに励む物語。
チョコチョコ、クスッと笑える作りになっている。
締め方もなかなかいい。
観ている最中も楽しく、観終わった後は、明るい気持ちになれる気分爽快な映画です。
非常にお勧めできる映画です。
プールにウンチ
最近、おっさんのシンクロ映画観たなあと思ったら、シンク・オア・スイムだった。
こっちには、井村さんばりの鬼コーチは出てこないぶん、逆にお笑いも少ない気はしたけど、まあまあいい感じ。
因みに、プールにウンコのシーンで思い出したのですが、30年くらい前のイギリスのニュースで、イギリスでは、プールで放尿する人があまりにも多く、不潔なので、放尿したら、色が変わるって溶剤を混ぜるって方針が公民プールから出されたら、大反対になったって報じてて、それを思い出しました。
イギリスのプールで泳げませんよね(笑)。
がんばる中高年は最高!
イギリスのコメディの王道作品です。それぞれ中年の悩みを抱えた中高年が、シンクロナイズドスイミングにのめりこむ話で中高年達が喧嘩したり仲良くなったりの友情話と少しの恋愛話ですが、何故か何度か泣いてしまいました。個人的にはとても良い作品でした。「シンク・オア・スイム」と内容が類似してると指摘もありますが、実話をベースにしてろそうです。
同時期に・・・
フランスのシンク・オア・スイムとほぼ一緒の設定にびっくりしました。同時期にこんなに似通った作品が配給されるのですね;
生活苦を抱えた中年が現実逃避にシンクロを選ぶのだけど、、、イギリスのコメディって難しいです;
やりたいこと魅せたいことはわかるのですがいまいち会わなくて笑えない;
仏版のダメっぷりのほうがかわいかったし、見せ場に花があったので見る順番間違えたのかも。
ジム・カーターさんの挑戦が見れたのはうれしかったです。
#64 仕事と家庭以外にも居場所を
『ウォーターボーイズ』のおかげで日本では男性のシンクロを奇異に感じない分コメディ性は薄い。
仕事にも家庭にも行き詰まってる男性が、純粋に仲間と一つの目標に向かって突き進む姿は日本でも共感が得られるのではないか。
地味な作品だけど人生に疲れている人にオススメ。
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