「いのちは儚い」命みじかし、恋せよ乙女 NA NAさんの映画レビュー(感想・評価)
いのちは儚い
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希林さんの遺作、ドイツ映画というカテゴリに惹かれて足を運んだ。
前半は混沌とした思慮深いダークな雰囲気。後半は日本的情緒も入って少し緩んでくる印象。悪霊とか死んだ人がちょいちょい出てきてオドロオドロする。個人的にはそれほど怖くはなかった。心の問題や戦争の傷痕を暗示するような含みが背景に散りばめてあり、死生観などを、考えさせられるシーンも多い。
先に『樹木希林を生きる』を観ていたので、お痩せになってる希林さん(おそらくかなり末期の頃だろう)は正直痛々しかったが演技は圧巻だった。
全体に映像描写が美しく、とりわけピアノの音色など音づけセンスが良いと思った。日本のビジネス社会や人との関わりってドイツ人にはこういう風にみえてるのかなって思いながら観るのも中々興味深かった。
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