劇場公開日 2020年4月3日

  • 予告編を見る

「タイトルなし」囚われた国家 ワイルドとみまるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0タイトルなし

2020年6月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

緊急事態宣言が出された直前の
4/3に公開されたので、もう観られないかなと諦めてたら、まだ上映していたので、6月第一週の週末に鑑賞。
現在もイオンシネマ系列で上映中です。

本作は自分の好みの内容の作品でした。
自分が好きだなぁと思う作品は、
ストーリーやキャスティングも重要なんですけど、サントラ(劇伴)の好みも大きく影響します。
本作は、サントラが特に好み。
不安を煽るような音源が耳と心臓に響いてくる。映像に凄く合っていて気持ちが高ぶるなぁと感じていたらすっと音源をフェイドアウトされる。
音源の強弱と映像に合わせた使い方が個人的にツボでした。
本作の音楽担当は“ロブ・シモンセン”
本作で初めて知る方でしたが
最近だと、マッケナン・グレースちゃんとキャップの「gifted ギフテッド」、
ティミーの「マイ・ビューティフル・デイズ」等、かなり沢山の映画のスコアを書いている方でした。。

ストーリーはというとこれまた好み。
侵略者vsレジスタンスという構図は
それほど目新しいものではないと思いますが、キャスティングの良さ、脚本の良さもあって後半からラストにかけての展開や自己犠牲の精神を全面にしているところが個人的に好みでした。
まぁ色々とツッコミどころがあるのも確かでしたが。。
そのキャスティングですが、
ジョン・グッドマンの安定の体型いや演技に、ヴェラ・ファーミガ姐さんのちょっぴり妖艶なお姿。
ジョン・グッドマンとファーミガ姐さんの意外と思わせる組み合わせが、後半に活きてきてグッとくるんです。
そして「ムーンライト」のシャロンの青年期を演じたアシュトン・サンダース君。
彼の反抗的な瞳がレジスタンス物にぴったりでした。そして本作の彼の名前は
「ガブリエル」
もし本作をご欄になる機会がありましたら、彼の名前を覚えておいてくださいね。。😭

ここからは作品の内容に触れてます🙇‍♂️

本作はSFサスペンスにカテゴライズされていますが、9:1か8:2の割合でSFではありませんでした。
予告やポスターに写っている、鑑賞意欲をめっちそそってきた“ガンタンク”ばりの岩ロボットみたいのは1シーンしか出てきません。
それもピクリともしません。。
ガンタンクばりのロボットが暴れる姿を見たかったんですけどねー、、
侵略者の宇宙船が捕虜を乗せ飛び立つところは2シーンありますが、どちらも同じ映像を使っていてちょっと興醒めしちゃいました。
製作費削減には役立ったんでしょうけど。
ただ、SF部分が少なかったおかげで
ストーリーに集中できたし、後半から誰が味方なのかがわかってからのあのラストにはかなりグッときました。

とみまる