劇場公開日 2019年8月3日

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「【1980年代中旬のアメリカオレゴン州の田舎町に住む”少年探偵団”達が一夏に経験した出来事。】」サマー・オブ・84 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【1980年代中旬のアメリカオレゴン州の田舎町に住む”少年探偵団”達が一夏に経験した出来事。】

2020年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

難しい

ー公開当時のフライヤーに記載されている言葉。
 「スタンド・バイ・ミー」「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」・・・1980年代のアメリカは十代の若者たちを主人公にしたジュブナイル映画の黄金期であり、スラッシャー映画と呼ばれるホラー&スリラーが量産された時代であった・・。本作もその系譜を辿る一作だ・・。-

◆物語は、彼の時代の世相を時折表しながら、進む。
 ・ロサンゼルスオリンピック参加をボイコットするソ連を代表とする東側諸国のニュースが主人公、デイビー少年の家のTVで流れたり・・。
 ・主人公のデイビー少年が、親友の太っちょウッディに”未知との遭遇”を観よう・・と声を掛けたり・・。
ー映像のトーンも、どこかセピア色を基調とした粒子が粗い画面である。-

■1984年、オレゴン州イヴスウィッチ。郊外の住宅地で暮らすデイビーは、宇宙人、超常現象、猟期犯罪と言った記事の収集に情熱をかける15歳の少年。
 そんな夏、近隣の町で少年失踪事件が多発し、ある日、”ケープメイの連続殺人犯”から告白書が届けられる。

 デイビーは、行方不明になったダスティに似た少年を、真向いの家に住む独身警察官マッキーの家で目撃し、マッキーの行動 ー毎晩11:00にジョギングに出る・・、大量の土をホームセンターで購入している・・- を怪しみ、ウッディやメガネのファラディ、イケメンだが斜に構えたイーツたちとマッキーの”捜査”を始める・・。
 マッキーの家からは、ダスティの着ていた”血の付いた”服やマッキーの倉庫からは、水酸化ナトリウムが見つかり・・、疑惑を深めていく少年たち。

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 デイビーの臨家には、少年たちの憧れの少女、ニッキーが住んでおり、彼女は近隣のバーでDJをしている”イケテイル”女の子。
 彼女は夏が過ぎると、両親の不和が原因で町を出ることになっている。
 憧れのニッキーから、デイビーに告げられる言葉 ”この街は嫌いだけれど、貴方は・・”

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 デイビーたちが怪しいと思っていたマッキーが、、”ケープメイの連続殺人犯”を捕らえたニュースが入り、デイビーの新聞記者の父は、マッキー宅を訪れ謝罪する。
 だが、それがきっかけでマッキーは・・。
 そして、未だ疑惑を拭いきれないデイビーたち、”少年探偵団”はマッキーの家の地下室へ侵入する・・。
 そこで、彼らが目撃したものは・・。

<少年少女たちの行動をジュブナイル風に描く前半。
 そこには儚い恋や、両親の不和により傷つく少年少女たちの姿が、どこか、懐かしいタッチで描かれる。
 が、後半そのトーンから一気に流れは急展開する・・。
 少年たちの探偵ごっこが”リアル鬼ごっこ”の変容していく様は”突っ込みどころ満載だが、
 ”1980年代のジュブナイル&スラッシャー映画にオマージュを捧げた青春ホラー”
 という一読しても、訳の分からないフライヤーの言葉が、腑に落ちてしまった作品である。>

NOBU