「製作年 2017年?」サマー・オブ・84 Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
製作年 2017年?
この映画を指して、ある人は、スティーヴン・キングの小説の映画化された「It(1990)」また彼の小説の「THE BODY」を原作とする今は亡きリヴァー・フェニックス主演の「Stand by Me(1986)」、またある人は、スピルバーグ監督が、1978年より製作総指揮にも参加するようになり、そのうちの一つの作品「The Goonies(1985)」のオマージュではないか?という人もいるが、個人的には1970年代に奇抜なアイデアで若干25歳の若造が、奇をてらったという言葉を封じ込めるほどの実録的衝撃作「Duel(1971)」から80年代になると子供向けの映画作りもするようになり、また設定場所から考えて、同じオレゴン州を舞台にしている後者のものをオマージュしていると考えるのだが......。付け加えると下のセリフからも。
How am I supposed to become the next Spielberg
if I don't practice ?
余談として、このオレゴン州の政治形態が、少し変わっていて、“レッドウッド・カーテンの向こう側”と称され、また直接民主制をとっている珍しい州である。
You guys hooking up ?
Let's just say........
he's more of a man than you jerk-offs.
Oooh !!!!!!!
Davey, you are my God!!
Can I get a picture of you for my shrine ?
アメリカについてあまり詳しくないものでも、この作者の映画作りが、凝りに凝っていて、あたかも2017年に作られたものではなくて、1984年に作られたと言ってもよいほどの映像、音楽、その映画が持っている質感まで完璧すぎるほど完璧に作られていると思うのだが、そのシナリオとくれば、話は別で、あまりにも制作に力を注ぎ過ぎたのかストリー自体がステレオタイプの恐怖映画に仕上がっていて一ひねりも二ひねりもしたほうがよいのではないがという上から目線の物言いとなる。
創刊から115年続くエンタメ情報誌Varietyのコメント「この映画は確かにかわいくて、十分に面白いものになっているが、それと永遠に続く面白さや恐怖とは別で、そこまでには至っていない。」また他のエンタメ情報誌Hollywood Reporterのコメント「何もないところから出てきた別の方向への表示が、バランスのとれた正しい導きをし、効果的に脅かされ、観ているものをからかうようなミステリーという手法をとったそんな映画。」
ラストがあまりにもステレオタイプの終わり方に拍子抜けをしてしまい、映画作りと真逆となっているような.......?