「シリーズを通しての肉体的な感覚」LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘 ウマノホネさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズを通しての肉体的な感覚
言わずと知れたルパン三世の主要キャラクター達にスポットを当てたスピンオフシリーズの3作目。
今回の主役は、言わずと知れた "峰不二子"。
彼女の知的さと艶っぽさ、
そして、今回は子供のボディーガード(劇中ではメイドと呼ばれていた)としての、
母親のような優しさ、また、それを裏切るような非情さ、
と様々な面を見ることができます。
それらの面すべてが、タイトルの通り彼女の「嘘」であるような、
素性の知れない存在、
それこそが彼女「峰不二子」の魅力だということを思い知らされます。
この劇場シリーズは、
漫画のような手書きの画風、
予想もできないトリックと、
それを(泥棒一味でありながら仕掛けるのではなく)暴いていく鮮やかさ、
超人的な強敵との対決、
それらの展開を上演時間小1時間の中で存分に味わうことができて、
どの作品もすごく面白い!
特に、
『次元大介の墓標』では、彼のニヒルさとクールさ、銃撃で血が飛び散るイメージ、
『血煙の石川五ェ門』では、次元とは雰囲気の違った渋み、斬撃による肉がえぐられる痛み、
そして今作『峰不二子の嘘』では、女性の艶み・強み・愛情や、肉感的なエロティック、
と、本当に各人物の個性あふれる魅力を、肉体的な感覚をもって描かれています。
さらには、今回は前作までの敵役も絡んできて、
この調子で行くと、次回は銭形警部が主役か、
そして、最後はルパンが締めくくるのか!?
次の作品がいまから本当に楽しみです♪
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