さすらいの人 オスカー・ワイルドのレビュー・感想・評価
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生活能力0の天才と 周囲の人々
ワイルドが 才能だけで 作品を書くタイプだった為、投獄で それが消滅してしまった、のが衝撃である
エヴェレットは それからのワイルドと周囲の人々に、焦点を当てた
かつて「ドリアン・グレイの肖像」の成功の後、
ワイルドに 近寄ってきた ダグラス卿(ボジー)が
出所したワイルドに手紙を寄こし
再び、ふらりと現れる
(投獄の原因のくせに)
何を 考えていたのだろう?
ジョン・グレイに なりたかったのか?
彼を 演じるコリン・モーガンが美しい
(悪魔だけど… )
ボジーと別れられないワイルドは、起死回生を 彼に託したのか、魅了されたのか、死への道連れと 考えていたのだろうか
天才と その周囲の人々の苦悩を、興味深く見た
ワイルドは ケルトの口承詩人の家系(母も詩人)なのか、その語りは人々を魅了したという
最後に 少年に「幸福の王子」を語ってやる場面は
切ない
映画では 語られなかったが、ロバート・ロスは
ワイルドの死後(ワイルド再評価) 財産管理人として
働き、遺児達にも感謝される
だが、ボジーに裁判に 引きずり込まれ
苦しむことに…
ボジー 、悪魔か?
(やっぱり 嫉妬だろうか… )
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